第五十二節
 あなたの考えは、あなたの考えではありません。
 あなたの身体は、あなたの身体ではありません。
 あなたの思いは、あなたの思いではありません。
 自分自身という思いは、単なる概念にすぎません。          
第五十三節
 仕事からの解放は、社会からの解放です。
 社会からの解放は、条件付けられた枠組みからの解放です。
 条件づけられた枠組みからの解放は、知識からの解放です。
 知識からの解放は、思考からの解放です。
 思考からの解放は、自己からの解放です。
 自己からの解放は、感覚からの解放です。
 感覚からの解放は、生命が完全に解放された状態です。
第五十四節
 この黄金時代には、仕事も、そして差別もありません。
第五十五節
 気づくことは、自由になることと同じです。
第五十六節
 気づくことは、愛を知るということと同じです。
第五十七節
 気づくことは、神聖で尊い(尊敬すべき)ことです。
第五十八節
 気づくことは、私とーつになることと同じです。
第五十九節
 やるべきことを引き延ばすことは、自分自身に偽っているのと同じ

 であり、その最たるものでもあります。引き延ばすことは、自己を

 守るための一種の思考のごまかしですらあります。引き延ばすことは、

 自由を永遠に拒否していることに他なりません。