苦しみのうち、最も理解が難しくまた


解決することも難しいのは、


私たちが存在の苦しみと呼んでいるものです。


あなたは存在の苦しみを経験しているのではありません。


あなた自身が存在の苦しみと等しいのです。


存在の苦しみを経験しているのはあなたではありません。


あなたが存在する限り、


存在の苦しみを抱えていなければなりません。


つまり、あなたが存在するときあなた以外のすべてのものと


分離することになります。


この分離が存在の苦しみと呼ばれるものです。


ここで理解しなければならないことは、


あなたは存在の苦しみによって苦しんでいるのではないということです。


あなたこそがまさに、存在の苦しみなのです。


苦しんでいるのはあなたではありません。


あなたは存在の苦しみそのものです。あなたは存在しません。


人は存在しません。


人格は存在しません。それが真実です。


そういったものは海の波のように現れたり消えたりします。


人格は現れたり消えたりします。人というものはいません。


例えばテレビに近づくと、


画面には点しか見えなくなります。


液晶画面に近づくと、それがどんなスクリーンであっても、


近づくほどそこには点しか見えず、映像はまったくないと分かります。


同じように、ビデオのフィルムをゆっくり回すとそこには連続した


動きがないことが分かります。


そこにあるのは細切れになった動きです。


あなたは連続した動きという幻想を見ているのです。


しかし、画面に近づいたりフィルムの回転を遅くしたりすると


連続した動きをみることはできなくなります。