あなたが愛している人々、夫または妻、子供、両親、友達、
あるいは職場の同僚などと言い争っている時、
実際にあなたが争っている相手はあなたが気づいていない
あなたの陰のセルフ(自己)であり、
あなたのエゴが目の前にいる人にそれを投射している、
という事実を受け入れる準備ができていますか?
人々との果てしない争いに終止符を打つためにあなたに必要なことは、
内側のワークであることを受け入れることができるでしょうか?
それは私たち一人ひとりが自分たちの内側で絶えず行う必要のある
ワークです。もしこれら二つの質問に対するあなたの答えがイエスなら、
どうか以下の文をお読みください。
シュリ・バガヴァンは「人生とは自分自身を知るための探求です」
と述べています。自分自身を知るためには鏡が必要です。
そしてその鏡とはあなたの人間関係なのです。
あなたの人間関係は全て、あなたのセルフ(自己)という側面を
映し出します。それはありのままのあなたを映し出すか、
またはあなたの否定的チャージ(*抑圧されている感情的エネルギー)
という側面、あなたが嫌っているあなたの側面を映し出します。
誰かがその人の友達あるいは職場の同僚について、
「そういうことをする彼が大嫌いだし、また彼のそのような振る舞いが
許せない」と話しているのを聞いて気づいたことがあるでしょうか?
私たちが実際に憎んでいるのは自分自身の無意識の部分であり、
通常それは無意識の中に抑圧されているのですが、
今それが表面に出てきているのです。
ここでの鍵は相手の言動に対する私たちの感情的反応です。
“自分自身のボタンが押される”たびに、
自分自身の陰の部分が刺激され、
身近にいる人々にそれが映し出されるのです。
そして私たちは相手に映し出された自分の陰を見ることを
嫌悪するのです。なぜ人間はいつも、相手を非難するこのような
ゲームに関わっているのでしょうか?
実際には人間関係を通じて私たちは自分について学ぶことができ、
それによって変容し、成長することができるのですが、
それを妨げているのは何でしょうか?
それはエゴ、あるいは悪です。なぜ悪かというと、それは絶えずあなた、
およびあなたの人間関係を破壊するように働いているからです。
それは精妙なやり方というよりも露骨なやり方で働いているのですが、
それを克服するのは誰にとっても非常に困難なようです。
それは私たちの人生のあらゆる側面に顔を出しています。
エゴとは何でしょうか?シュリ・バガヴァンは
「エゴはその六つのゲームとして働いています。
エゴとはセルフ(自己)の機能的質です」 と述べています。
エゴとはまたセルフの現れでもあります。
それはセルフの精妙な形であり、
特にエゴの六つのゲームとして自らを表現します。
エゴの六つのゲームとは以下のとおりです:
1,相手を支配しようとすること
2,相手から支配されるのを拒もうとすること
3,自分が正しいと示そうとすること
4,相手が間違っていると示そうとすること
5,自分を正当化するために誤魔化そうとすること
6,相手に罪の意識を感じさせようとすること
クルパダルシャン、2004年11月号より抜粋