「引き寄せの法則」という言葉を、
聞いたことがある方も多いと思います。
「引き寄せの法則」という言葉が日本で一般的になったきっかけは、20年ぐらい前に日本に紹介されたロンダ・バーンの映画『ザ・シークレット』ではないかと思います。
この思想の源流は19世紀にアメリカで生まれたニューソートとも言われています。
願ったことが現実になる。
思考が現実をつくる。
内側の波動が、外側の出来事を引き寄せる。
そんなふうに語られることがあります。
私も、この考え方には大切な部分があると感じています。
なぜなら、私たちは知らないうちに、
自分の中の思い込みや不安に沿って、
同じ選択を繰り返していることがあるからです。
どうせ私には無理。
お金を受け取るのは申し訳ない。
人に迷惑をかけてはいけない。
本音を出すと嫌われる。
こうした内側の前提があると、
現実もまた、その前提に合うように動いていきます。
その意味で、
潜在意識のブロックに気づき、
古い思い込みを書き換えていくことは、
人生の流れを変える大切な入口になります。
一方で、インドの聖者の教えは、
さらにもう一歩奥を見ていきます。
願いを叶えること。
現実を変えること。
人生をよくしていくこと。
それらを否定するわけではありません。
ただ、その奥で静かに問いかけます。
その願いを持っている私は誰なのか。
不安を感じている私は、本当にこの思考なのか。
役割や肩書きを外した時、なお残っているものは何か。
引き寄せの法則が、
現実をよりよく整える道だとすれば、
インド哲学や真我探究は、
現実を見ている“私”の本質に向かう道だと思います。
私は、この二つは矛盾しないと思っています。
現実の悩みを整えたい時期もあります。
お金、人間関係、仕事、将来への不安
そこに丁寧に向き合うことは、とても大切です。
そして、ある時ふと、
「何かを手に入れることだけでは満たされない」
と感じることもあります。
その時には、
願望実現のさらに奥にある、
本当の自分への問いが始まるのかもしれません。
