先日、スーパーのレジで、前に並んでいた年配の女性が、店員さんに何度も
「すみませんねえ」
と言っていました。
小銭を出すのに少し時間がかかっただけです。
でも、その方は本当に申し訳なさそうでした。
それを見て、ふと思いました。
私たちは、いつからこんなに
「迷惑をかけてはいけない」
と思うようになったのでしょう。
親切にされた時も、
「ありがとう」より先に「すみません」が出る。
褒められても、
「いえいえ、そんなことないです」と返す。
お金をいただく時も、
どこかで少し身を縮めてしまう。
もちろん、謙虚さは美しいものです。
でも、それが行き過ぎると、受け取る力まで閉じてしまいます。
受け取ることが苦手な人は、わがままなのではありません。
むしろ、人に気を使いすぎてきた人かもしれません。
「自分だけ喜んではいけない」
「人に負担をかけてはいけない」
「もらうより、与える側でいなければ」
そんな思い込みが、心の奥に残っていることがあります。
でも、受け取ることは、奪うことではありません。
誰かのやさしさを受け取る。
感謝を受け取る。
お金を受け取る。
休む時間を受け取る。
それは、人生との交流でもあります。
がんばって差し出すだけではなく、
両手を少し開いてみる。
そこから入ってくるものも、
きっとあるのだと思います。
