毒親の特徴の一つに、自分が相手に与えるもの(言葉や行為、物質)は好意的に受け取られると思い込んでいることが挙げられます。





むしろ


「感謝されて当然だ」


くらいの感覚を持っています。



この感覚。やはり強者ですね。





自分と他者の区別がついていないので、独善的に行っていることを周りは感謝し、ありがたく思うだろうと思い込んでいるのです。


本人は無自覚でそういうものだと認識しています。

ですから、与えたものを否定されるということなどは微塵も想定していません。





「ご飯作ったけど要る?」

「この高校が良いよ」


これらを


「お腹がいっぱいだから要らない」

「私はこれを学びたいからこの高校にする」


そのように提示された内容とは異なる自分の意思表示をすると一大事です。




ことの大小や重要度は様々ですが、自分が相手のことを思ってやって"あげた"ことや提案して"あげた"内容を否定されたり断られることにいちいち傷つくのです。





「私が"与えてあげたもの"を否定するなんてひどい」


悲劇のヒロインの始まりです。










毒親には



「果たしてそれは本当に相手が求めているものなのか?」


「彼/彼女は今どういう状況なのだろうか。」



このように相手の立場に立って思慮するという視点がありません


また、相手には相手の事情があるということがわからず、自分のやりたいことや"やるべきこと"を遂行すべく、相手の気持ちをさておき押し切ります








そのような毒親に育てられたアダルトチルドレンは、何かを人に与えられた時は


"それらを快く受け取らないといけない"


のだと思いがちです。


それを断った際の過去の記憶がアダルトチルドレンをそのようにさせてしまうのです。




・断るという選択肢がない

・相手の意思にそぐわない自分の意見を言うということがそもそも考えられない



そのように感じているのです。







先述したように、毒親から"意思表示を拒まれる"ということを繰り返してきたことが理由です。



・否定すること

・断ること

・意思表示をすること


という極めて大切な選択肢を、毒親があなたから奪ってしまったのです。










与えるという行為は愛情表現の一つでしょう。

それを否定はしているわけではありません。


しかし、相手が望んでいないものを与えるということは、ただの押し付けです。




欲しくもないのに友達からお下がりの服を与えてくる


求めていないのに就職について意見を言ってくる




これらは「あなたを思って」という言葉と共にあるかもしれませんが、思っているはずのあなたの気持ちを見ていません


物でも意見でも与えることが愛だと思っている人は多いのですが、それは受け手が心から喜んだ時に限ります。



「こんなに愛しているのに」


これに似た言葉を免罪符のように使う毒親がいるかもしれませんが、騙されてはいけません。



本当にあなたのことを愛していたら、あなたの言葉や意見を受け止めたいと思うでしょうし、どういう状況か心境かを理解しようと努めるはずです。




それを


「これは愛です」


と押し付けてくる人から、本当にあなたに向けた愛情や優しさを感じとれないのです。






「否定したらダメかな?」

「受け取らないといけないよね」


そのように考える必要はないのですよ。




あなたが気持ちを伝えたときに「わかった」と言う人、それはあなたを大切に思ってくれる人です。


あなたが気持ちを伝えたときに「せっかく」「してあげたのに」と言う人、それはあなたが見えておらず自分のことしか考えていない人です。







あなたは自分のことを大切に思ってくれる人と共に在るべきなので、後者の人に気を遣い遠慮をして、自分が我慢をしてまで一緒にいる必要はないのです。



自分の気持ちを、特に相手の意見や提案を断る文脈で伝えたときの相手の言動は、あなたを大切に思っているか否かをふるいにかける判断材料になるのです。


あなたの人生が生きづらさから解かれるよう、恐れずあなたの気持ちを表明していって欲しいです。



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