あけましておめでとうございます🎍
本当におめでとうという気持ちになれたのはいつ頃からだろう。
長いこと長いこと、私にとって年末年始は苦痛でしかなかった。
加害者である兄家族は、ご長男御一行様ご帰還といった体で実家にやってくる。
そのおもてなしのために妹の私は奴隷になる。
心の交流があるわけでもなく、話題はすぐに尽きる。
その白々とした空気を埋めるのが、食べることだ。
だから。
年末年始、実家の冷蔵庫は、パンパンになり、入り切らない食材で台所は溢れかえる。
メニューを仕切るのは、母。
こまねずみのように働くのは、私。
家族の中でつまはじきであった私は、ここでも自分を低めた。
帰りたくない実家。帰ってきて台所をやれと怒る母。
加害者の顔もそれをかばった母親の顔も見たくない。
体が動かない。それをねじ切るようにして実家に帰って働いた年末年始。
今でも、思い出すと胸に真っ黒い大きな穴が開いていた、あの時代が蘇る。