やっとのことで、一応、サイアミーズの尻尾の傷口は塞がった。

痛みの方も、もう無いらしく、水底でジタバタもがくことも無く

じっとして落ち着いている。

皮膚が完全に再生されるためには、あと12ヶ月ほどかかるのかも。

けっこう大きく成長した個体なので、アンモニアを無毒化する好気性細菌の

育たない薬浴用水槽では、頻繁に水替えをしないとアンモニア中毒にかかって

しまうおそれがあり、また、食糧である水草やコケもすぐに枯れてしまい、

皮膚のスムーズな再生の妨げになってしまっても困るので、いったん元の水槽に

戻してみることにした。

隔離水槽はとりあえず、水カビが尻尾の患部に再び付くようなら、すぐに薬浴を

再開できるセッティングにしておいた。

移してまもなく、仲間たちが挨拶に来ていた。一匹一匹に隠れ場所が無いと喧嘩に

なってしまう彼らだが、なんとなく群れ意識というものは存在しているらしい。

無事、完治してくれると良いな・・。