10月は、ここソノマ州立大学の「Diversity月間」です。
diversityとは「多様性」という意味で、
元来は、人種・性別・宗教の多様性を言っていたけれども、
最近では、同性愛者・高齢者・身体障害者・精神障害者も含めた
多様性を言うことが多いそうです。
「Cultural Background」(10月14日)のときに紹介した
金曜日の朝のクラスも今月はdiversityがテーマで
毎週、学内のいろんな分野からゲストスピーカーを招いています。
先週の金曜日は、同性愛者への理解を深めるため、
大学内でsexualityをテーマに活動しているクラブ
BIGLASS QTS (Bisexual Intersexual Gay Lesbian Association
of Sonoma State, Questioning Transgendered and Straight Supporters)
から3名のゲストスピーカーがスピーチをしてくれました。
メンバーは男性1名と女性2名。3名ともここの学生で、年齢は20~21歳くらい。
男性はgayで、女性のうちの一人はbisexual、もう一人はstraightです。
「straight」という言い方は、異性愛者だけが「まとも」で、
他はそうではないという印象を与えるので、「heterosexual」という
言い方が好まれるとのこと。
gayの男性とbisexualの女性は、自分の性的嗜好や、いつ頃それを意識したのか、
親や兄弟にいつどのように伝えたのか、などについて語ってくれたのですが、
18~20歳くらいが中心のクラスメートたちにとっては少々刺激が強かったみたい。
どうやって相手が同じ性的嗜好だと見分けるのか、
どうやって口説くのか、
(gayの男性に)女性とも付き合ったことがあるのか、
とか、いろいろと質問してましたが、やはり一番理解しがたいのは
宗教的な部分のようでした。聖書で禁じられていることに対して
矛盾を感じないのかということ。二人とも自分なりの考え方を
話していましたが、なかなか上手く伝えられない感じでした。
そのとき、クラスの先生の一人が、「神様が人間をお造りになったのなら、
異性愛者以外の人間も神様がお造りになったんじゃないかしら」
と言ったのが印象的でした。ちなみにこの先生もクリスチャンですけど。
私の場合、基本的に性に対してオープンなのと、
これまでも身近にgayやbisexualの人がいたこともあって、
あまりそういうことに抵抗がないんです。
ある日本人留学生の男の子は、「いや~初めて本物のgayを見ましたよ」
なんて感慨深げだった。まだまだ若いねえ。
それに、straightの人だっていろんな嗜好の人がいますよ。
異性愛者だからまともだとも言えない気がする。
でも、驚いたのは、大学内にgayやbisexualやlesbianの人たちが
集える組織があって、それを大学側がサポートしているということ。
さすがカリフォルニア。特にサンフランシスコは有名なゲイパレードが
行われるところでもあるし。日本の大学だとありえないですよね。
もう一人のstraightの女性は日本人で、女性のジェンダーについて
勉強しているとのことでした。彼女が日本の現状について聞かれたとき、
もともと西洋文明が入ってくる前の日本では同性愛は普通に
行われていたのだと言っていました。西洋文明が入ってきてから
日本人の性に対する意識が変わったのだと。
江戸時代の春画や古代インドのカーマ・スートラを見ても、
アジアのほうが昔から性に対して開放的だったことがわかります。
現代の日本はセックス産業は盛んですが、同性愛者の社会的地位
ということになると、なかなか厳しいものがあるのではないでしょうか。
アメリカでは、同性愛者の結婚ということになると、やはり宗教的な
理由で反対する人が多いようですが、就職などでは差別を受けないように
なっています。日本でもそのあたりが変わっていくといいですよね。