Q.2、3年ほど前から陰部のかゆみで悩んでいます。
A.かいて悪化させる前に早めに皮膚科を受診して
陰部のかゆみには、さまざまな原因がありますが、
その3分の1は、「カンジタ膣炎」によるものと言われています。
カンジタ膣炎は多くの女性が1度は経験するといわれ、
恥ずかしいものではありません。
これはカンジタというカビの一種が、膣の中で繁殖することが原因。
陰部がかゆくなるほか、白い粉状のおりものが出るのが特徴です。
このような症状がある場合は、皮膚科あるいは産婦人科を受診して、
カンジタを殺す塗り薬と膣錠(膣に挿入する薬)を処方してもらいましょう。
カンジタ膣炎を性病だと思い込んでいる人も多いようです。
確かに性交渉でうつることもありますが、
ストレスなどによる免疫力の低下、抗生物質の使用、
便秘もしくは下痢などが原因になることもあります。
また陰部のかゆみの原因には、陰部にできる「脂漏性皮膚炎」もあります。
毛の生えている部分が特にかゆくなったり、
赤くなったり、皮がめくれたりします。
この場合は弱めのステロイド軟膏でかゆみを抑える治療をします。
さらに、特別な原因がなくかゆみが生じる「陰部掻痒症」
の可能性もあります。
一見皮膚には目立った異常が見られないのに、
かゆみが生じる場合はその可能性があります。
ついかきこわすと、よけいけゆみが増すという魔のスパイラルに。
早めに皮膚科か産婦人科を受診し、
ステロイド軟こうなどの塗り薬を処方してもらいましょう。