洗顔の目的は、顔についた汚れを落とすことです。
皮脂や汚れをしっかり落とし、
肌がキュッキュッっと音を立てるほどキレイになる洗顔・・・
もし、このような洗顔をしていたら、要注意!
30歳を超えたあたりから、シミやシワなどの肌トラブルを招く可能性があります。
特に乾燥肌の方は、正しい洗顔をする必要があります。
まず、洗顔は洗い過ぎてはいけません。
洗顔の時、顔をゴシゴシ洗うと、肌に強い摩擦が起こります。
洗顔中の肌は、水分を多く含み、ふやけて、やわらかな状態です。
この状態の肌に、「ゴシゴシ」と強い摩擦が加われば、
肌の潤いを保つ角質層がはがれたり、傷ついてしまうことがあります。
肌の防御力が衰え、ささいなことでも過敏に反応をしてしまうお肌になります。
また、潤いを保つ層が薄くなるので、乾燥を促進させます。
強すぎる摩擦(刺激)を肌に与え続けていると、肌は刺激を少しでもやわらげようとし、
角質層を厚くし、肌自体を硬くしていきます。
足の裏の皮膚が、硬くなっているのが例です。
これは、足の裏に常に刺激(負担)があるため、
肌自体を硬くして刺激から守っているのです。
こうした結果、顔が足の裏状態になります。
こうなると、肌の生まれ変わりも遅くなってしまうため、古い角質がたまりやすく、
ニキビや吹き出物を作る原因ともなります。
もちろん、見た目も明らかに悪くなり、キメやハリがなくなります。
そして、肌が硬くなっていると、
水分が浸透しにくくなりますので保湿のお手入れをしていても、
化粧品も浸透しずらく、やわらかな肌になるのに時間がかかってしまうのです。
そのため、お肌にできるだけ摩擦を与えないよう、
洗顔は、『やさしく』行うことが、とても大切なのです。
次に、洗顔料の洗浄力です。
一般的には、つっぱるほどに皮脂をしっかり落とすことが
洗顔だと思われていますが、これは大きな間違いです。
そもそも体は、必要なものしか分泌しません。
皮膚から分泌される皮脂も、我々の体を健やかに保つ大切な働きをします。
皮脂は、外界からの刺激を軽減したり、肌の水分の蒸発を防いでくれます。
もし、皮脂がなければ、私たちの肌はシミやシワだらけで、
砂漠のような状態になります。
確かに、生活環境の変化やストレス、紫外線によって、
分泌量が乱れている人が増えています。
いくら皮脂が必要と言っても、多すぎれば菌が繁殖する栄養になるなど、
肌トラブルの原因になります。
なので、不必要な皮脂は落とすけども、
必要な皮脂は残しておく洗浄力がもっとも効果的なのです。
洗顔後、肌がつっぱるのは、洗浄力の強すぎる証拠です。