手湿疹は薬物療法とともに、次のような生活改善も一緒に行うことが必要です。
(1)水仕事はゴム手袋をして行い、ゴムの刺激から皮膚を守るためにその下に木綿の手袋をする。
(2)水仕事で使うお湯の温度をぬるめ(体温よりやや低い温度)にする。
(3)食器を洗う前に、ボロ布などで汚れを拭き取る。
(4)食器は、少量の洗剤を入れたお湯に30分程度つけ、油汚れを浮かしてから洗う。
(5)料理は大皿に盛り、洗う食器を減らす。
(6)お皿の汚れが落ちにくい油っこい料理は、炎症が治まるまで避ける。
(7)半調理された製品などを上手に利用する。
(8)洗濯物を干したり、布団の上げ下げしたり、掃除機をかけるときなど、水仕事以外の家事でも、木綿の手袋をする。
(9)シャンプー、ボディーソープ、石けん、ハンドソープなども低刺激性のものを選ぶ。
(10)水仕事のあとや、手を洗ったあと、入浴後は、時間をおかずになるべく早くハンドクリームを塗る。
(11)肌寒い日や乾燥している日は手袋をして外出する。
(12)夜寝るときに保湿剤をたっぷり塗り、木綿の手袋をする。
通気性がよく、皮膚を保護してくれる木綿の手袋は、さまざまな場面で活用できます。
木綿の手袋をすると、皮膚をくるむことにより保湿剤の浸透がよくなります。
寝ているうちに無意識にかいて、炎症を悪化させるのも予防できます。
毎日きっちり家事を行う人に多いのが手湿疹です。
皮膚の負担を軽くするために、食器洗浄機などの機器を利用したり、
症状が強いときは上手に手を抜いたり、家族に手伝ってもらうことも大事です。
薬物療法と生活改善によって手湿疹が治っても、
根本原因である刺激や乾燥を減らさなければ再発します。
ひとつでも多くの項目を、生活の習慣にしてみてください!
私のようにずいぶん良くなると思いますので。
昨年の1月
手の皮膚を保護する生活を習慣にし、炎症が起こり始めたら早めに治療を行って、
上手に手湿疹と付き合っていきましょう。