アトピーを慢性化する物質とは | 32歳で”肌年齢24歳”美肌になる方法

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元アトピー肌、32歳にして”肌年齢24歳”インナーコントロール開発者のお肌について真面目に考えるブログ

いままでアトピーは、アレルゲンとなる原因物質を除去すると、

症状が良くなるとずっと言われてきました。



しかし、アトピー慢性化の原因は他にあり、

一旦慢性化すると、原因物質を除去しても症状が良くならない

可能性があることが分かりました。


これは、佐賀大学の原賢治教授の研究チームにより

今月11日に発表されました。

それによると、アレルゲンが体内に侵入すると、

免疫反応によってかゆみ物質が出ると同時に、

「ペリオスチン」というたんぱく質がたくさん作られるということです。

ペリオスチンは骨や心臓の組織の再生に関わるタンパク質で、

とても体の役に立つものですが、ペリオスチンは、

骨や心臓だけでなく、アトピーの肌にも沈着します。


ところが、骨や心臓などと違い、肌に沈着した場合は

かゆみ物質を作り続けるため、役に立つどころか

アトピーの症状を悪化させ、慢性化してしまいます。


現時点では、ペリオスチンの働きを止める薬はありませんが、

今後そのような薬が開発されれば、

ステロイドの様に強い副作用を起こすことなく

アトピーの治療ができる可能性があります。


ところで、いまはペリオスチンの対処法がな

いと書きましたが、皮膚のバリア機能が正常になれば、

アトピーの症状は徐々におさまることも確かですので、

スキンケアにより皮膚のバリアケアを行うことは、今後も有効だと考えます。



参考文献:
佐賀大学医学部分子生命科学講座分子医化学分野出原研究室ホームページ:http://www.biomol.med.saga-u.ac.jp/medbiochem/AD-PN.html
「研究室訪問4、ペリオスチンが医療を変える、工藤明研究室~生命情報選考」『LANDFALL』Vol.65,18-22,2009