アトピーの神経密集によるかゆみを抑えるには | 32歳で”肌年齢24歳”美肌になる方法

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元アトピー肌、32歳にして”肌年齢24歳”インナーコントロール開発者のお肌について真面目に考えるブログ

アトピーがかゆいのは、アレルギーによってヒスタミンなどの

かゆみ物質が作られるのがひとつの理由です。

ところが、かゆみが起きるのにはもうひとつの理由があります。

それは、「表皮に神経がたくさん集まってくる」ことです。


肌が乾燥して皮膚のバリア機能が壊れると、

表皮内の神経の密度が高くなってきます。

すると、肌が敏感になって、チクチクしたかゆみが強くなるのです。

この神経の密度は、皮膚のバリア機能が修復されると元に戻る性質があります。

そのため、アトピーのかゆみを根本から鎮めるには、

保湿剤で皮膚のバリア機能を修復してあげる必要があるのです。


ここで注意点がひとつあります。

ワセリンと水溶性の保湿剤を比較すると、

水溶性の保湿剤の方が皮膚のバリアの修復機能が高い傾向があります。

そのため、ワセリンと水溶性保湿剤は症状に応じて使い分ける必要があります。


具体的には、皮がボロボロむけるようなダメージの強い状態の時には、

皮膚の水分蒸発と保護の目的でワセリンを使い、

少し良くなってきたら水溶性の保湿剤に切り替えて、

皮膚のバリアの修復を行います。


それによって、神経の密度も元に戻り、かゆみも緩和されていきます。

ちなみに水溶性の保湿剤とは、ジェル状のものや、

水の含まれたクリーム状のものを指します。


参考文献:大谷道輝ほか「保湿剤はドライスキン誘発性の表皮内神経成長を抑制する」『薬局』 62(11): 3434-3434, 2011.