はじめまして | innerchild vol.15 「i/c」稽古場日誌!

はじめまして

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佐藤 誓(さとうちかう)です。
innerchildの公演に出演するのは初めてです。
稽古が始まってそろそろ一週間になるので、今回の目標を決めようと思います。

『無理をしない』

稽古初日にウォーミングアップのバレーボールで、「若いモンにはまだまだ負けん!」などと頑張りすぎて筋肉痛になった時に真っ先に浮かんだ言葉です。

しかし、これでは後ろ向きの発言と受けとられかねないので、

『無理せず頑張る』

はどうだろう?
まだすこし弱いか…

『無理せず頑張る!』

「無理をしない」ことと 「頑張る」ことという、およそ両立し難いことを両立させようという強い意思が感じられるのではないでしょうか?

さて、連日続く「歩行」と「スローモーション」の稽古ですが、歩き方は十人十色、それも個性であり、面白いのですが、この稽古ではその「クセ」が徹底的に矯正されます。
指摘されなければわからないクセは、いかに自分の身体に無自覚であったかを思い知らされます。

ま、簡単に言うと「むずかしい」ということです。
クセなく歩くことですら 難しいのに、それをスローモーションで歩くなど…
ちなみに宇宙遊泳の様な歩き方を想像してはなりません。
普通に歩いているのを録画してスロー再生したときのような歩き方です。
では録画してスロー再生したものを上映すればよさそうなものですが、そこが演劇なわけで、innerchildの舞台の見せ場のひとつにもなっているのですね。
その劇的な時間と空間を創り出すためには、足が折れても頑張るつもりです。
無理をせずに。

そしてこの写真こそ、スローモーション歩行に命を賭ける僕の姿ではなく、共演者の熊本昭博くんです。
「クマ」くんもinnerchildへは初参加だそうです。
少林寺拳法をやっているだろうというのは僕の思い込みで、身体が締まっているのは、どうやらダンスをやっていたからなようです。
若く見られるようですが、商業演劇やミュージカルからTPTまで幅広く活動しており、今回の座組の最年長である僕の七歳下だそうです。
僕の思い込みかもしれませんが、生真面目で理論派です。
テレビ局のADの経験もあるそうなので、よく気がつくのではないかと期待しています。