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田中三彦氏 福島第1原発事故:冷却剤喪失事故

冷却剤喪失事故

地震の衝撃で冷却剤パイプが破損して冷却材が漏れる事故。
スリーマイルを別にして未だ世界で起きてない。

冷却剤喪失事故による水素爆発が起きたというストーリー。
それを裏付けるデータを昨日まで入手できなかった。
昨日、首相官邸のHPにアップされていたデータを見て裏付けできた。



そう、田中三彦氏は述べています。

今からそのデータをお見せします。

出た!
水位と格納容器圧力と原子炉圧力のそれぞれの折れ線グラフ。水位が一気に下がっている!

原子炉圧力が普段は7MPaGなのが、0.8MPaGにまで落ちている。
落ちた分は外に出た。蒸気が外に出るから原子炉圧力は急激に落ちる。
その結果、格納容器圧力が急激に上昇。そして、水位が落ちる。

間違いなく、この現象が起こったものと見ている。

ECCSシチュエーション(ECCS系が作動しなかった)が起こっていることが、この時点で東電や保安院にどれだけ分かっていたのか分からないが、住民に一切知らせず放置をしていった。(社会的問題)

冷却材喪失事故が起こると、水素爆発をすると専門家ならすぐに思いつく。
格納容器は、水素爆発に耐えられるような設計は、誰もしていない。
地震から1日で、ぶっ飛んだ。この1日でこのようなことが起こったということが、冷却材喪失事故というストーリーを裏付けている。
結果的には水素爆発まで何もせず、水素爆発を起こさせたという責任は非常に重い。

そういうことを知っていた学者たちが、こういう問題に一切触れずに楽観的な解説をし続けたということにも、非常に問題がある。
自分のようなものは、「大げさにものを言う」と批判されることがある。しかし、楽観的にものを言いつづけることも大げさであるといえる。

もう一つは、作業員の被ばくの問題。国は昨日初めて原子炉に損傷があったということを認めた。
それは、3号機でも同じようなことがあったことを示唆している。
ということは、3号でも、冷却材喪失事故が起きている可能性がある。
新聞では、1号機でも3号機と同じようなことが報じられている。


もうひとつ、技術的な問題がある。
もし、そういう事故だとすると、水がどんどん漏れてしまう。
そうなると、これをどうやって冷却していくかという問題がある。
永久に漏れっぱなしのところに入ってどうやって冷却していくかという、根本的な問題に悩むはずだ。

昨日から政府が言い出した原子炉損傷とはこのことではないか。
もちろんずっとわかっていたことだが、被爆問題が起こるまで公表しなかった、私にはそう思える。

      (以上田中三彦氏)




田中三彦氏 福島第1原発事故:冷却剤喪失事故