「花水仙」八代亜紀

 

作詞:池田充男 作曲:浜圭介 編曲:伊藤雪彦

1976年 シングルA面 

今夜「人生、歌がある」を見ました。

八代亜紀さんの歌のトリビュートタイムを見ていたのですが

不覚にも涙がポロポロと流れてしまいました。

歌手のみなさんの 八代亜紀さんへの想いと歌声が

この胸を震わせ ずっと泣いて聴いてしまいました。

魂を揺さぶられるトリビュートタイムでした。

八代亜紀さんは こんなにもお仲間から

愛されていた人なのですね。

 

あまりに泣いてしまったので

この感情のままに 書いておくべきだと思いました。

 

不思議なもので 人間って

生きているうちは あまり褒めてはもらえなくて

たいていは

亡くなられたあとに こんなに素晴らしい人だった、と

みなさんが語ってくださいます。

だけど亡くなられて知っても 

そんなに良い人だったのか!、と 何も出来ず

呆然とすることが多く

本当に残念なことだと思います。

もっともっと 生きていらっしゃるうちに

褒めてあげるべきだよなぁと心から思います。

 

先日から BSなどで追悼番組があり

私も見たのですが 八代亜紀さんは

ジャズが根底にあり なんでも歌える歌手でした。

レコード大賞も受賞されましたし

頂点を極められた 数少ない歌手だと思います。

 

「舟歌」「雨の慕情」「なみだ恋」「おんな港町」

「もう一度逢いたい」「愛の終着駅」・・・

心に沁みる歌はたくさんありますが

私が八代亜紀さんの歌で 一番好きな歌は何か?

と自分に問う時

「花水仙」が まず浮かびます。

 

1976年は フォークのブーム到来で

フォーク調の歌が多くなるのですが

八代亜紀さんも そういう意図を持って

この作品を歌われたのでしょう。

 

当時 子供ではありましたが

この歌を聴くと 胸がジーンとして

聴くたびに泣きそうになりました。

当時から いい歌だなぁ、って思っていました。

 

「植えの水仙を 買ったのは

お風呂がえりの ゆうぐれ時です」

から始まり

「一年の短いくらしを懐かしみ 水をあげてる私です」

で終わる。

 

語るような歌であればこそ

こんなに胸に沁みる。

当時の歌は 言葉も美しかったと思います。

 

そして 八代亜紀さんは美しかったです。

デビュー当時は キラキラと光る輪の形の

髪留めをされていました。

とても良く覚えているのは

自分が真似をしたかったんだと思います。

瞳の色も 少し薄めで とても雰囲気がありましたし

美しかったです。

 

今日、テレビを観て 本当に泣けてしまいました。

八代亜紀さんのご冥福をお祈りいたします。
 

わが家の庭に たくさんの水仙が咲いています。

今は 家中に水仙を飾っています。

甘く香る水仙に 春の訪れを感じます。

「スイート・ドリームス」ユーリズミックス

1983年

私が若い頃、
職場の先輩が私を

地元の人が集まる音楽を聴く会、

に連れて行ってくれました。

 

その場所は、元々喫茶店だったみたいですが
もう使われていない空き家のようでした。

その店の所有者の女性がいらっしゃったので

そこにみんなで集まって、

大きなスピーカーで

音楽を聴くという会なのでした。

隠れ家のような、不思議な空間でした。


先輩と一緒に行っていたのですが
いつも流れている曲がありました。
一度聴いたら忘れられないような

繰り返す歌詞と

繰り返すメロディなのでした。

魔力があるというか中毒性があるというか

怪しい感じだけど

また聴きたいと感じる歌です。

 

その声も独特で、頭のなかを

リフレインして止まらなくなるような歌だったのです。


洋楽ですし、誰かは知らなくていいや、と思って訊かなかったのです。
 

しかし、この歌は私の中から

消えることはありませんでした。

なんていう歌なんだろう、と思いつつ

敢えて探すこともしませんでした。

 

しかし、最近  職場のお店にまで

この歌が流れて

あ〜〜っ!

この歌って今も流れるほど
そんなに有名な曲だったのだろうか〜!

と、歌を聴いてしまい、誰が歌ってるのか、

いつか知りたい〜〜っ、

誰か教えて〜〜〜っ!、と思っていました。


今日何気にインスタを見ていたら
この歌を使われている人がいて、
本当に40年経って、やっと
初めてこの歌が誰の歌かを知ることが出来ました。
わからないまま、あの世にいくところでした〜〜っ。

知ってスッキリ〜〜っ!

 

そしてこの歌、

私は男性が歌っていると思っていたのですが


YouTubeを見ると、どう見ても
女性みたいでびっくりしました。
 

若き日の、あの短い間、

隠れ家のような場所で
みんなで音楽を聴いたことは
今思うと夢だったように思います。

もう、場所も忘れてしまったのに

音楽だけはずっと心に残り続けている。

音楽ってすごい!
記憶から消えないんだなぁ、と
しみじみ思いました。

 

この歌です。

今夜は良く眠れそうだ~っ!

こちらは庭に咲いたカサブランカです。

「天使の初恋」桜田淳子

作詞・阿久悠 作曲・中村泰士 編曲・高田弘

 

この場所で 平和にのんびり語っていましたら

他のブログがとんでもないことになっていて

少し こちらに向いてこれませんでした。

が、また 穏かな日々が戻ってきましたので

春の歌のことを書こうと思います。

 

三月に入ると 日差しも明るくポカポカとして

春が来たんだなぁ~、と 嬉しくなります。

春はお別れの季節でもありますが

物事が新しくスタートする季節でもあります。

希望を持って前に進もう~~っ。

 

春なので 春を感じる人の歌を書きたいと思いました。

桜田淳子さんは「天使も夢みる」でデビューされたこともあり、

春のイメージがとてもあります。

それに 私は「三色すみれ」という歌が大好きというのもあります。

 

最近では 広瀬すずさんや 橋本環奈さんを初めて見た時は

あまりの可愛さに 本当にびっくりしたものですが

当時の淳子さんも それくらいの驚きと衝撃がありました。

とーーっても可愛いかったなぁ。

 

天使も夢みる、の次は「天使の初恋」

本当に天使のようでしたし こんなに天使という言葉が似合う歌手っていなかったなぁと思いますね。

 

「そよ風みたいに 駆けて

あなたのところへ 行くの

ささやく 言葉を持って

近くへ近くへ 行くわ」

 

デビュー曲にも この曲にも「ささやく」という言葉が

入っているのが 阿久悠先生の淳子さんへの想いを

感じますね。

 

人の心に届くように

優しくささやくのですよ、という 

先生の教えかな、と思います。

 

人って 強い言葉って 入ってきませんが

不思議と、ささやく言葉の方は

心に入ってくるものですものね。

 

この曲が発売された頃は

自分はまだお子さまの部類でしたので

一緒に元気よく歌って 

とっても幸せな気分だったことを思い出します。

 



「アザミ嬢のララバイ」中島みゆき
作詞・作曲 中島みゆき 編曲・船山基紀
1975年

先日、菜の花を生けたところ
この歌が口を突いて出たので
書くことにしました。

「春は菜の花 秋には桔梗
そして あたしは いつも夜咲く アザミ」

ほんとに、春をまず感じる風景は

黄色い菜の花の揺れる風景なんだなあ〜。


そして 自分のことを

アザミだと、たとえられることに

衝撃を受けたものです。



歌詞カードを見ても
この歌詞だけ浮き上がって見えます。
みゆきさんは、この歌詞を
伝えたかったのだろうなぁ。

この歌に癒やされる人も
多かったと思います。

心の傷があればこそ
人の痛みにも寄り添える。

人は誰も自分の傷を癒すのに精一杯だから

この歌に救われる感じがするのではないでしょうか



長い間、ずっと第一線で活躍され
いつも共感できる
胸に残る歌を作り続け
歌い続けていらっしゃるみゆきさんは
素晴らしいと思います。

「お祭りの夜」小柳ルミ子

作詞・安井かずみ 作曲・平尾昌晃 編曲・森岡賢一郎

1971年

 

先日 主人と久しぶりにカラオケに行きました。

前に行っていたカラオケBOXは なくなってしまって

このコロナ禍で ずいぶんと変わってしまったんだなぁと

感じています。

 

そして久々なのに3時間も歌ってしまい

二人で交互に歌ってヘロヘロになりましたが

声を出すって 本当にエネルギーを消耗するなぁと

改めて思いましたし 声が出る時は

健康なんだな、ということも思いました。

 

その中で 小柳ルミ子さんの歌も もちろん歌ったのですが

私の大好きな「木彫りの人形」を歌おうと思いまして

歌っていたところ

セリフのところで 不覚にも 「うっ」 ときてしまい

涙が止まらず、涙を流しながら歌ってしまいました。

 

まさか泣くとは自分でも思っていなかったのですが

初めてこの歌を聴いた時も泣いたことを記憶してますが

ウン十年経った今でも泣けてしまうなんて

主人もいるのに 恥ずかしかったのですが

この歌は 私の胸に刺さる歌なのだと思います。

 

この歌のことは 前にもう書いたので

ルミ子さんのほかの作品を書きます。

私は ルミ子さんの初期の作品は

なんととも言えず懐かしくて

胸がジーンとします。

 

「お祭りの夜」は シングルの2曲目でしたが

この曲と「雪明りの町」は

昔の自分に逢えるような感覚があり

とても好きなのです。

 

歌謡曲に興味を持ち始めた頃

姉が持っていた歌本を見まして

あぁ いい歌だなぁ 私も歌ってみたいなぁと

いつもながめていました。

たぶん 当時出ていた

GUTS(ガッツ)という本だったと思うのですが

ギターコードが載っていたり 譜面が載っていたりで

すごく楽しかったです。

 

それに この歌も載っていて

見ながら歌っていたような記憶があるのです。

 

「泣かない約束をしたばかりなのにもう涙

やさしい母さんにも みられたくないから

家の垣根のそばを通りすぎて

あの人この町を出てゆくなんて・・・」

 

昔の風景さえ よみがえるよう。

 

本当に 懐かしく 

忘れゆく風景と 美しい景色が

よみがえるような歌だと思います。