ひとつ前の当ブログで、「ダウンタウン」のマツモト人志の後輩芸人がマツモトの好みに合わせて女性を集め「上納」していたことのおぞましさについて書きました。
もちろん、親分のマツモト人志が女性を「モノ」扱いしているから、子分たちもそうなるのです。僕はマツモトの出る番組を久しく観ていなかったのですが、ちょうど1年前ぐらい、昨年10月頃にマツモトの出る番組が話題(というか、炎上)になったのはスポーツ新聞で読んで知っていました。
NHKで放送した「性教育」について語る番組で、そこにマツモト人志が出ることに反対の署名が何万も集まったというものでした。マツモトは以前、未成年の少女を性的対象にするのは当然とか、明確な同意なしの性行為を違法とすることに「冷めるわあ」と言ったり、問題発言が多かったので、そういう人物をキャスティングすることに不快感を覚えた人が多かったのです。
この番組にマツモトは「僕も年頃の娘を持つ親として、勉強のつもりで……」と述べたそうですが、マツモトはまだ独身だった頃に「自分に娘ができて、そいつがいろんな男に輪姦されても、それはもうしゃあない。自分もやってきたことだから」と著書に書いています。自分に娘ができて年頃になった今も同じことが言えるんですかねえ。まさに、「不同意」で性強要したことを娘さんに何と説明してるんですかねえ。
完全に女性をモノ扱いしているだけでなく、マツモトは「優性思想」的な発言でも知られています。2019年に、バス停に並んだ子供やその保護者の列を殺傷した「通り魔事件」(犯人は自殺)が起こったとき、「人間が生まれてくる中にどうしても欠陥品が何万個に1個、出てくる」「その不良品どうしでやりゃいい」と言ったのは当時、かなり炎上しました。このとき、僕はその3年前に相模原の「津久井やまゆり園」で多くの入所者を殺害したウエマツ聖の思考と似たものを感じました。
このような発言をするマツモト人志を諫める人が周囲にいなかったんですかねえ? 吉本興業は、そういうのは「お笑い」にならないとか、コメンテイターの仕事もやるべきではないとか、忠告することはしなかったのか? つけあがったマツモトに何も言えないほど、大物としてのさばらせてしまった周りにも責任があると思いますね。それでもテレビに出まくり稼ぐマツモトを重用することを優先したというなら、会社ぐるみの「炎上商法」ですね。
周囲が何も言えない状況でモンスター化し、権力をかさに跳梁する。アベ晋ゾーとよく似てるよなあ。だから、この二人は会食したり、気が合うわけだよ。(ジャッピー!編集長)