ひとつ前の当ブログで、イシマル伸二が「都知事選」で165万票も集めたことに驚いたと書きました。

彼の選挙公報に載っていた主張や公約を読んでみても、具体性に乏しいと感じたからです。何だか、「恥を知れ!」とか「バッジを外して出ていけ!」といった「キレ芸?」のキャラクターに依っているように思いました。

特に「東京を住みやすい街にすれば、地方が活性化する」という主張、よく分かりません。「風が吹けば桶屋が儲かる」的なものなんでしょうか? これ、ちゃんと説明してくれないと理解できません。こちとら、イシマル伸二ほど頭がいいわけではありませんからね。それ以外も、けっこう説明が不十分という主張が多かったように思います。

僕は選挙の日はラジオを聴いていたのですが、武田砂鉄さんに質問されたイシマル伸二の応答が酷かったですね。まともに答えず、まわりくどく理屈をこねているだけという印象で、これを聴いていた人はほとんど同じ感想を持たれたんじゃないかなあ。で、選挙後にテレビの報道番組を観ると、他のインタビューでも同じような態度で、もう「イシマル構文」というワードも広まっているのですね。

質問されると、まず相手に「質問」し返して、「難癖」をつけていくうちに「論点をずらす」、結果、当初の質問には全く関係ない自分の主張を喋りたおす。この「質問」し返すっていうのは、よくアソ―太郎がやる手法だよねえ。しかも、イシマルの場合は「攻撃的」な口調です。そしてマトモに答えず「論点ずらし」に持っていくのは、いわゆる「ご飯論法」(©上西充子さん)です。つまり、典型的な「政治家」話法なんです。イシマル伸二って「政治屋を一掃する!」って叫んでいたけど、あんたもしっかり「政治屋」してるじゃん、と言ってやりたいですね。

既に書いたけれど、この男はよっぽど「自分は優秀」と思っているのでしょう。だから、質問する相手にゴニョゴニョ「難癖」つけるのも「お前ら、頭悪いから、俺の言ってることについてこれないだろ」という本音が態度に出ているのだと思います。どういう育ち方をすれば、こんな不遜な人間になるのかねえ。

落選して今後は?という質問に「広島1区に出ますかねえ。キシダ首相の選挙区です」とニヤリとしながら言いました。この「ドヤ顔」、本当に「自分に酔っている」ってこういう顔なんだと思いました。俳優の方は「自己陶酔」の場面があったら、このイシマルのツラを参考にしたらいいと思います。(ジャッピー!編集長)