ひとつ前の当ブログで、「都知事選」で2位になったイシマル伸二について書きました。

165万票も集めたことに、「新しい潮流」とか「石丸ショック」と新聞も大きく取り上げていました。僕もこの結果に驚きました。こんな奴に165万票も入るんだという驚きです。

広島安芸高田市長だったイシマル伸二という人物のことを僕は知らなくて、都知事選に立候補宣言してから、ニュース番組で「恥を知れ!」とか彼が話題になった動画を観たのです。いかにも「バズる」ことを念頭に置いたようなモノ言いで「自己演出」を感じました。

他にも、市議に対し「バッジを外して出ていけ!」と怒鳴ったことも知りましたが、「自己演出」以前に元々が非常に威圧的な人物なんだなあと思いました。僕は長く教員をやっていて、当然ながら生徒に頭に来たことは何回もあります。「教室から出ていけ!」と言いたくなることも何度かありましたが、その度にちょっと時間を置いて気持ちを落ち着かせたものです。教室の中で「権力」を振りかざすなといつも自分に言い聞かせていました。

思うに、このイシマル伸二という人は「感情的」になることを抑えられないんじゃないでしょうか。そのうちに「動画」で拡散され注目を集めると、それを「売り」にして、パフォーマンスになっていったのではないのかな。切り取られた「ユー・チューブ」が人気になったのは一種の「キレ芸」を楽しんだ人が多かったんでしょう。

どんな理由があれ、市長という「上の立場」から高圧的に怒鳴るというのは「パワハラ」に当たるんじゃないのかねえ。自分の思い通りにならないと「感情のコントロール」を失うというのではリーダーの資質に疑問符がつきますよ。ある意味、いちばんリーダーになってはいけないタイプじゃないでしょうか。「独裁者」になる要素が非常に大きいと思いますので、今回165万票も入ったことにアブナイ空気を感じるのです。

新聞によると、イシマルは「恫喝」案件で裁判沙汰にもなっていたそうですし、市長選の「選挙ポスター」の印刷代未払いも裁判になって敗訴したとか。それについてもゴニョゴニョ理屈をつけていたそうですが、要は「自分のやることは間違いない」んだという過剰な自信、言い換えれ「自分は他の人よりエライんだ」というのが根本にあるんでしょう。

選挙公報なども読みましたが、この人の言っていることに具体性がないと感じました。特に「東京を住みやすい街にすれば、地方が活性化する」という主張には「はて?」と首をひねりました。「どういうことですか?」と聞き返したら、「そんなことも分からないのか」と攻撃されそうですね。(ジャッピー!編集長)