ひとつ前の当ブログで、『ガメラ対大魔獣ジャイガー』(1970 湯浅憲明監督)を取りあげました。

「ウエスタ―島」の石像を「大阪万博」展示のために掘り出したことで、ジャイガーが復活してしまいます。石像を追ってきたジャイガーと迎え撃つガメラ。巨大怪獣が戦いますが、「大阪万博」会場は無傷です。「タイアップ」していた会場を破壊するということは出来なかったのでしょう。結果的にガメラが「万博」を守った形になりました。

時は流れ、「EXPO’70」から54年。今や「大阪万博」は国民にとって厄ネタ以外の何ものでもありません。

開幕まで1年をきっているというのに、参加希望国は次々に撤退、残った国でもまだ着工すらしていない国が10か国あるっていうのです。自前で建設ができない国には「万博協会」が費用を肩代わり、これに5億円計上されたといいます。新聞によると、撤退して余った土地を「休憩スペース」などに変更する場合、人工芝を敷いたりするのにまた追加費用がかかり、その額、50~76億円に及ぶそうです。どっちに転んでも費用がかさむのです。

当ブログ4月20日に書いたように、開催まで1年となった4月13日よりも前に「中止」を決めれば違約金は350億円だったのですが、これを過ぎて違約金は850億円にハネあがりました。完全に「止め時」を逃しました。

だいたい、当初の建設費は800億円と言っていたのに、人件費や資材高騰など何やかやで1千億円超えになって、2018年の時点では1250億円と正式に発表されました。それが2年後には「設計変更」やら「暑さ対策」で1850億円といきなり600億円アップ。「暑さ」なんて最初から分かっていただろうが。分かっていなかったら、相当ボンクラな「見積もり」です。

そして、昨年(2023年)11月には、さらに500億円上方修正の2350億円となりました。このとき、ヨシムラ洋文・大阪府知事は「増額はこれが最後です」と言い、「非常に厳しい声がある点について真摯に受け止めている」とまるでキシダ文雄のような言い回ししていました。

それがここにきて、さらに50~76億円上乗せだと。国が負担するというから、もちろん「血税」です。国民が一所懸命に働いて収めたお金をよくもジャブジャブと使うもんだよ。ヨシムラ洋文も「これが最後の増額」と言っていた責任はとらないのかね?

「大阪都構想」も2回住民投票やって2回とも賛同を得られず、ヨシムラは「もうこれで引っ込める」と言っていたと記憶していますが、また持ち出しているようです。「住民投票」だってその準備などでカネも時間もかかるのにねえ。とにかく、この「日本維新の会」というのは、自分たちの思い通りになるまで強引に進めるのが得意技ですよね。責任もとらずに。

先の国会で、ババ伸幸・共同代表は自民党を「ウソつき政党」と呼びました。この内容に間違いはないですが、自分たちも「ウソつき政党」じゃないのかね。やっぱり、自民党と維新、同じ穴のムジナですね。(ジャッピー!編集長)