昨日6月23日は、沖縄「慰霊の日」でした。

第二次世界大戦末期、米軍が上陸し、日本唯一の地上戦が行われた沖縄。3月末から続いた戦闘は圧倒的戦力の米軍に対し防戦一方で、本土の「時間稼ぎ」のために「捨て石」にされたのです。その悲惨な「沖縄戦」が終結したのが6月23日と言われています。

僕はこの「慰霊の日」を本土の人間も忘れないために「休日」にすればいいのに、と昔から思っているのですが、なかなか実現しません。わりと最近、7月の「海の日」や、8月の「山の日」が制定されましたが、それらよりも「意義」があるんじゃないかと思うのですが。

「慰霊の日」を休日にしないのは、沖縄戦を「忘れない」のは政権にとっては都合が悪いからじゃないかと邪推してしまいます。何しろ、今でも「米軍基地」のほとんどを押し付けているし、戦争中に「見捨てた」負い目があるから、本当は「忘れてほしい」というのが政権の本音なんじゃないのか。

その「慰霊の日」の式典に、「四面楚歌」の検討使ことキシダ文雄が出席し、あいさつをしました。テレビのニュースで観たのですが、「私たちが享受している平和と繁栄は、命を落とされた方々の尊い犠牲と沖縄の方々の筆舌に尽くしがたい苦難の歴史にあることを……」と言い、「強い沖縄経済の実現に向けて……」ということを続けました。こいつはバカのひとつ覚えのように「経済、経済」と並べ立てれば、人々が満足すると思っているふしがあるよなあ。「慰霊の日」にもそぐわないことが分からないのかね、こいつの頭の中には「自己アピール」しかないのだろうね。

そして、その後にようやく「今もなお、沖縄の皆さまには米軍基地の集中などによる大きな負担を担っていただいている。政府として、このことを重く受け止め、負担の軽減に全力を尽くしてまいります」と言いました。

それにしても、こいつが「重く受け止め……」と口にすると、即座にシラケた気持ちになりますよね。今まで散々、「重く受け止め」とか「真摯に受け止め」とか聞かされてきて、何一つやってないからな、もうこういった言葉を聞くと反射的に「また言ってやがる」と思ってしまうようになっています。もはや、全く「信頼」がないのです。

これだけ国民と「信頼関係」が成り立たないのに、まだ支持率が17%もあることが不思議でなりません。(ジャッピー!編集長)