ひとつ前の当ブログに書いたように、恥というものを知らない愚相・キシダ文雄は昨日6月20日に、「自民党参院議員総会」に出席、「いろいろな意見があったことは承知している。自民党が生き残るためにはこう決断するしかなかったんだ」と述べました。

今まで「国民の政治への信頼を取り戻す」とかほざいていたけれど、真っ赤なウソだったわけです。国民が「増税」や「物価高」で苦しい生活を強いられているのに、大臣や議員たちは「裏金」をつかみ、悪知恵はたらかして「隠蔽」し、脱税までしている奴もいる。それに対して、国民がどんなに怒っているのか、どんな気持ちになっているのか、ということよりも、「自民党の存続」のための「政治資金規正法」改正だったわけです。「改革」と言いながら、真反対のことをやっていたのです。

「自民党ファースト」はすなわち、総理の座を守りたいということです。国民の方なんて全く向いていないのです。そういえば、こいつは首相になる前、「首相になったら、やりたいことは?」と問われ「人事」と答えたんだっけね。普通は、「経済対策」とか「社会保障」とか、国民の生命や暮らしに関わることをあげるものだと思うが、「人事」とは驚きました。自分が「駒を動かす」立場になるのが嬉しいのか、にこやかに即答だった覚えがあります。こいつは首相になる前から、顔は自民党の方しか見ていなかったのです。「聞く力」とか、最初から嘘八百だったのです。

とにかく、ここは国民は怒っていい局面だと思うし、大変な問題だと思います。それなのに、メディアが何だか生ぬるくありませんか? 「政治資金規正法」の改悪が成立した翌日、ニュースのトップが「大谷翔平選手、20号ホームラン」でした。当ブログでは何度も書いていますが、それは「スポーツ・コーナー」で報じればいいことでしょう。今日から佐藤愛子さん原作の『90歳、何がめでたい』(2024 前田哲監督)という映画が公開されましたが、「20号、何がめでたい」という気持ちです。それよりも報じるべき大事なことがあるんじゃないのかね。何だか、「大谷翔平ニュース」を使って、政権のアシストをしているんじゃないかとさえ思えてきます。

以前、久米宏さんが書いた『久米宏です。ニュースステーションはザ・ベストテンだった』(朝日文庫)を読んだら、ニュース番組のキャスターの方向性は「反権力」という軸が必要だと書いてあって印象に残っています。久米さんは「メディアの使命とは、時の権力を批判すること以外にないと信じている」と書いています。この言葉を、現在のへっぴり腰のメディア関係者は心に刻んでほしいですね。(ジャッピー!編集長)