このところの当ブログで、「ノーヒット・ノーラン」は不思議なことに出始めるとなぜか続くということを書いています。戸郷翔征投手(ジャイアンツ)、大瀬良大地投手(カープ)と達成者が出た後だったので、9日はタイガースの才木浩人投手もいくんじゃないかと思いましたが、8回1死からヒットを打たれました。

対戦相手の西武ライオンズはその前の試合まで6連敗中。パ・リーグでは大差をつけられ最下位です。この原因は「貧打」にあることは誰が見ても明らかです。昨年も5位に沈みましたが、ヤマカワ穂高選手が知人女性への「強制性交」で無期限出場停止となり、ほとんど出ていなかったのが大きく響きました。4番バッターが不在ですから、当然「得点力」は下がります。いい先発投手が揃っていますが、点をとらないことには勝てません。やっぱり、ヤマカワ不在が大きかったと思います。

そのヤマカワ選手はオフにFAでソフトバンクに移籍、大型契約を結び、4番に座ってホームラン数はリーグでトップです。一方、ヤマカワの抜けたライオンズは新たに獲った外国人選手が不調で、栗山巧選手、中村剛也選手という40歳の大ベテランが3番、4番を打つ状況です。この戦力の差がそのまま出てしまっています。今日現在、パ・リーグ1位を走るホークスは38勝17敗、ライオンズは18勝40敗ですから、ほぼ「裏返し」の戦績です。

ヤマカワは今、どんな心境ですかね。昨年、自分の不祥事で「出場停止」となりチームが沈んで、それでも秋には「みやざきフェニックス・リーグ」に出場させてもらい実戦に戻りました。こういった恩義もあるわけです。それが、あっさりと「4年20億円」といわれる提示にのってさっさと移籍とはねえ。もちろん、FA権は選手の勝ち取った権利ですから行使するのは自由です。だけど、道義的、いや心情的には1年はライオンズに残ってチームの立て直しに手を貸すべきじゃなかったかと感じます。

まあ、ライオンズの方もイメージの悪い(何しろ、「強制性交」ですからね)選手を排したかったのかもしれません。その辺の事情は分かりませんが、何だかスッキリしないものがあります。そういえば、ホークスに移ってからもヤマカワ選手はホームランを打つと、ベンチ前で「どすこ~い!」というライオンズ時代からのパフォーマンスをしますが、これは別のものに変えた方がいいでしょう。ライオンズ・ファンはこれを見て、いい気分はしないですよ。「逆撫で」しているって考えないのかなあ。そういう配慮もできないところに、ヤマカワの人間性が表れているような気がします。(ジャッピー!編集長)