先週6月7日(金)に広島東洋カープの大瀬良大地投手が交流戦の対ロッテ1回戦で「ノーヒットノーラン」を達成しました。

そのちょうど2週間前にも読売ジャイアンツの戸郷翔征投手が阪神相手に「ノーヒットノーラン」を達成したばかりでした。一昨日の6月9日には阪神タイガースの才木浩人投手も8回1死までヒットを許さず惜しいところまでいきました。(正直、メンバーが落ちていて元気のない西武ライオンズ相手なので達成かと思いました)現在は「投高打低」とはいえ、不思議に「続く」ものなんです。今までもそういうことはありました。

2019年9月14日、中日ドラゴンズの大野雄大投手がノーヒット・ノーランを達成しました。四球1(他にエラー1)という見事な投球です。ドラゴンズでは2013年6月達成の山井大介投手以来6年ぶりの快挙です。このときも、9月6日にソフトバンク・ホークスの千賀滉大投手が達成したばかりでしたから、中7日でのノーヒット・ノーランのニュース、驚きました。

今、家でとっている毎日新聞のスポーツ欄を見ると、2000年以降のノーヒット・ノーラン達成記録が表になっていて、千賀投手の前は昨年(2018年)7月のジャイアンツの山口俊投手ですが、その前は2014年5月達成の岸孝之投手(当時はまだライオンズにいました)ですから、4年ぶりだったわけです。

現代になればなるほど、投手は分業体制が主流で完投することでさえ珍しくなっていますから昔ほどノーヒット・ノーランが出ないのは当然と考えられますが、そうとばかりは言いきれないのが、岸投手の前の達成者が前述の山井大介投手で、その前の2012年には何と3人達成しています。現ドジャースの前田健太投手(広島)、引退した杉内俊哉投手(巨人)、現タイガースの西勇輝投手(オリックス)です。特に前田投手は4月6日、杉内投手は5月30日ですから2か月連続。この3人達成した2012年の前はというと、2006年の最年長達成のドラゴンズ山本昌投手まで遡りますから中5年、達成はなかったわけです。

2019年の千賀投手~大野投手の中7日の達成者出現の翌年、2020年はヤクルト・スワローズの小川泰弘投手の「ノーヒット・ノーラン」ひとりだけ。しかし、翌年2021年は佐々木朗希投手(ロッテ)の完全試合を皮切りに、東浜巨投手(ソフトバンク)、今永昇太投手(DeNA)、山本由伸投手(オリックス)、ポンセ投手(日本ハム)と5人も達成者が続出しました。出ないとパタッと出なくなるけれど、出始めると、続けて出る、不思議ですよね。(この項、続く)(ジャッピー!編集長)