ひとつ前の当ブログで、都庁の「プロジェクション・マッピング」に対して、西では「大阪万博」の「リング」や「2億円トイレ」、東西で競うように税金の「無駄遣い」がされていることを書きました。

「大阪万博」は当初予算の約2倍の2350億円に膨れ上がっているのに、止めるどころか「国民」に負担がかぶせてまで強行しようとしているのです。これに関連して、当ブログ2023年11月22日に書いた「350億円かけ、万博終了後は撤去する『リング』こそ“不要不急”ではないか」を以下に再録します。

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ひとつ前の当ブログで書いたように、国民の多くが「反対」しているのに強行開催した「東京五輪」の反省も、責任の所在も曖昧にしたまま、「大阪万博」が同じテツを踏もうとしています。

予算は当初の約2倍に膨れ上がっても、大阪知事のヨシムラ洋文は責任をとるわけでもなく、「税金」の追加投入を当然のように言い出す始末。もはや、国民の7割近くが「不要」と言っているのに、あくまで「開催」するのは、やはりゼネコンとの癒着という利害関係なのか、「メンツ」だけなのか。とにかく、この国の「ムダ使い」はひどすぎますよねえ。国民の払った「血税」を、国民の多くが望んでいないことに使うなんて「理不尽」でしょう。

特に、この「大阪万博」では「世界最大の木造建造物」を目玉として既に建築しているといいますが、その費用、何と350億円ですよ! これだけのカネがあれば、生活困窮者がどれだけ救えるか、被災した方々の支援にどれだけ回せるか、介護や保育といった仕事の低賃金にどれだけ援助が出せるか、有効な使い方はいくらでもあると思います。

しかも、この350億円かけた「リング」という建造物、万博終了後は「撤去」するというから驚きです。つまり、ほんの短期間置いておく「オブジェ」みたいなものなのです。350億円もかける意味があるんでしょうか……と思って新聞を読んでいたら、経団連の十倉雅和という人のコメントが出ていました。「命の大切さや多様性の尊重といった価値観を共有していきたい。世界をつなぐ“輪”が必要な今、それを象徴するのが“リング”です」だって。

コンセプトは立派ですが、既に、いくつかの参加国が撤退して「輪」は崩れているんですけど。350億円も使うなら、それこそウクライナやガザ地区の戦火がおさまらない今、難民救済や物資支援といった支援の「輪」を強化したらどうなんだ。地震や洪水が起こり、復興途上の国や地域もあるし、教育環境が整っていない国だってあるんです。

コロナ禍のとき「不要不急」の外出を控えてくださいなんて言葉をよく聞きましたが、“リング”なんて350億円の「不要不急」だよ、「世界をつなぐ輪」というなら、もっと有効な使い道があるんじゃないのかね。「世界一巨大な木造建造物」って、ただ自慢したいだけに見えますよ。つまり、これも「メンツ」か。

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次のブログに続きます。(ジャッピー!編集長)