ひとつ前の当ブログで、都庁の「プロジェクション・マッピング」は血税を無駄遣いしているとしか思えないということを書きました。

何十億もの税金を投入して、誰が得するかというと、「電通」なのです。「東京五輪2020」の汚職談合で「入札停止」になったはずの「電通」ですが、いつの間にか子会社の「電通ライブ」が「プロジェクション・マッピング」を受注していたのです。「子会社」といっても「電通」が100%出資してますから、ほとんど「電通」そのものです。都は当初、隠していたというのも、「うしろめたい」からでしょうね。

この「電通ライブ」が絡んでいるといえば、昨年(2023年)の阪神タイガース、オリックス・バッファローズの優勝パレードもそうだったのです。しかも、この優勝パレードに「2025年大阪・関西万博500日前!」というサブタイトルをくっつけたのです。何と「あざとい」のでしょう。万博キャラクター「ミャクミャク」も動員して、阪神とオリックスの優勝に便乗したのです。

この優勝パレードは当初、大阪府知事のヨシムラ洋文が「民間」で運営費をまかなうことを提案して、クラウドファンディングで「運営費」を募りましたが、目標額(5億円)にははるかに及ばず、1億円程度しか集まらなかったといいます。阪神やオリックスの優勝は嬉しいけれど、「万博」への関心が薄く、ソッポを向かれていることが分かります。

国内の盛り上がりのなさに加え、参加を予定していた外国も次々に「取りやめ」を表明しています。それでも、「中止」にしないのは、ヨシムラ洋文の本当の狙いは、「万博」の後の「カジノ」にあるのは明白ですね。

この便乗パレードを「電通ライブ」が仕切っていたのも、指摘されてから「公表」されたのです。「五輪」の汚職がまだ記憶に新しいし、隠したかったのでしょう。それでも起用したというのは、要するに「ズブズブ」ということなんでしょう。ここにも、「血税」を利用して、一部の者が「利ざや」を稼ぐ構造があるわけです。

東京の「プロジェクション・マッピング」に対し、大阪万博の350億円の「リング」、2億円トイレ、無駄遣いの「東西勝負」ですが、どちらも都民・府民の不在のところで「利権」が蠢いているわけです。(ジャッピー!編集長)