ひとつ前の当ブログで、静岡県知事選(今日、投開票)の応援演説で、カミカワ陽子・外相が 「この方をうまずして何が女性でしょうか」と発言したことを取り上げました。

批判があがっていることに「切り取り」じゃないかという意見を言う人もいるようですが、このような「言い回し」が出てくること自体、カミカワにそういう「女性観」があるということです。応援演説というシチュエーションの勢いで出た言葉だからこそ、自然に「心の習慣」がポロリしたと思いますよ。

かつて、ヤナギサワ伯夫が「女性は産む機械」という史上最悪の不適切発言を吐きましたが、要するにこれは「自民党の本音」なんでしょう。普通の神経を持っていたら、「女性は産む機械」なんてフレーズを言ったら大ヒンシュクをかうって分かるはずですが、それでも口から出たのは「確信犯」なのかもしれません。そういう考え方を持っている、いわゆる「保守層」に向けて尻尾をふっての発言じゃないですかね。ヤナギサワよ、よく言ったぞ!と褒められたかったんじゃないんいのか。

もしかしたら、カミカワ陽子もそういった「男性家長制度」を信奉する層にアピールするために、わざと「うまずして何が女性でしょうか」という言い方をしたのかもしれません。頭のいい優秀な方で、初の「女性首相」を目指していると聞いています。そのためには「保守層」に媚びも売らないと、と思って発言した可能性もありますね。そういう意味でも、ひとつ前の当ブログで書いたように、まさに「自民党おっさん政治」の継承者です。

以前も当ブログで書いたことがありますが、「撤回」すればチャラになるというのが良くないと思います。最初から「撤回」を前提に、言いたいことを言うという手法は、結局「無責任」な政治家を放置するだけですし、その「不適切発言」は残って、ある層には非常にアピールするわけです。

政治家という「影響力」がある立場にあるんだから、一度口にした「発言」には責任を持ってほしいですね。「あ、すんません。ああ言ったけど、取り消しますわ。言ってないことにしてんか」で済まされる問題じゃないですよ。「本音」を言うなら、それなりの覚悟を持って「撤回」なんてしないことだよ。

カミカワ陽子には、『仁義なき戦い・頂上作戦』(1974 深作欣二監督)における梅宮辰夫さんの「ワレ、吐いたツバ、飲まんようにしとけよ」という台詞を送りたいと思います。(ジャッピー!編集長)