ひとつ前の当ブログで、大谷翔平選手と山本由伸投手をダブルで獲得したロサンゼルス・ドジャースがこの4月から日系企業9社と新たにスポンサー契約を結び、その中に「ヤクルト」もあるということに触れました。

これは、来年オフに「ポスティング」となる村上宗隆選手(ヤクルト・スワローズ)の獲得の布石じゃないかと言われています。また、メジャー移籍もそう遠くないと言われる佐々木朗希投手(千葉ロッテ・マリーンズ)もドジャースが有力ともっぱらの噂です。日本を代表する選手を揃えて、日本のファンを拡大し、その経済効果を期待しているのでしょう。一種の「帝国主義」ですね。まあ、国自体、アメリカの兵器を言い値で爆買いさせられているから、今に始まったことではないですね。

それにしても、既に大谷翔平選手とは10年、山本由伸投手とは12年という大型契約をして、さらに若い村上選手や佐々木投手も獲得するとなると相当な契約になるでしょう。たしか、大リーグはカネで選手をかき集めると「ぜいたく税」がかかると思いましたが、どうなっているんだろう?

ドジャースは開幕から好調ですが、結局、カネがモノ言うんですかね。日本もパ・リーグはもうソフトバンク・ホークスが独走状態です。楽天ゴールデンイーグルス相手に、21日は「21ー0」、22日は「12ー0」と2日続けての圧勝です。2日合わせて「33ー0」! 特に「21ー0」なんてスコアは高校野球地区予選とかではよくありますが、プロではめったにありません。もう、これは「戦力」が違うということです。

山川穂高選手をFAで獲ったのが大きいのは言うまでもありません。昨年の西武ライオンズ時代は、女性への強制性交で公式戦無期出場停止だった選手を4年12億円という好条件で迎えることに会社内にも拒否の声があったと聞きますが、結局「勝てば」そんな声は封殺できるというわけなんでしょう。近藤健介選手(前・日本ハム)や抑えのオスナ投手(前・ロッテ)などFAや高額契約で奪いとって、さらに山川選手とカネあればこその補強です。

千賀投手や甲斐捕手のように「育成」から大成した選手が目立つと言われますが、「育成」選手の数が桁違いですからねえ。今年、ソフトバンクの「育成選手」は57人! もう一つ球団を持っているようなもんです。ちなみに阪神の「育成選手」は7人、広島は10人ですから、ソフトバンクがいかに多いか分かります。それに合わせて「4軍コーチ」までいて、コーチ陣も全部で32人もいるのです。他球団より格段に多い在籍者数で選手名鑑のレイアウトなんか大変なことになっています。

支配下登録選手数は決まっていますが、「育成」は上限ないのです。そこで鍛えて競争させ、這い上がった選手が出てくるわけですが、結局カネがあるから大人数を抱えられるわけです。それでFAも使って毎年大物選手を獲れば、イヤでも層は厚くなるのです。この「不均衡」も何か「ぜいたく税」的な対策たてた方がいいかもしれません。

あと、山川選手がホームラン打った後の「どすこい」パフォーマンス、移籍したんだから別のものに変えた方がいいと思います。西武ファンにとっては「逆撫で」される気分になるのではないかな。(ジャッピー!編集長)