5つ前の当ブログで、テレビのニュース番組でまず「大谷翔平の情報」とか「今日の翔・タイム」をトップにもってくるのは、大谷翔平選手にくっついている「スポンサー」の圧力か、忖度なんじゃないかということを書きました。

そこでも書きましたが、大谷翔平選手がドジャースに移籍し、公式戦が始まった4月以降、ドジャースとスポンサー契約した日系企業は9社になります。大谷翔平選手の試合をBSとかで観る人も多いですから、その度に球場の広告も映るわけですし、大谷選手の好感度にのっかって会社のイメージアップを図ろうというわけです。

その9社の中には、「ヤクルト」もあります。ドジャースと複数年のスポンサー契約を結んだそうですが、ここにはドジャース側の思惑があるかもしれません。もちろん、現在スワローズの村上崇隆選手の獲得ということです。かねてから「メジャー挑戦」を口にし、来年2025年オフには「ポスティング」で移籍となる見込みです。何たって「三冠王」ですし、来年まだ25歳と若く、選手としてはいちばん脂ののっている時期ですから争奪戦になるのは間違いないでしょう。そのとき、有利にすすめるために「ヤクルト」とのスポンサー契約は大歓迎だったんじゃないでしょうか。

すでに大谷翔平選手と10年1000億円、山本由伸投手とは投手史上最高の12年、465億円という「破格」、というか「異常」な契約をしているドジャースですが、ここにWBCの日本4番が加わっての「経済効果」のソロバンをはじいているのでしょう。さらに、聞くところによれば、ロッテの佐々木朗希投手の獲得も1歩リードしていると言われます。

何だか、日本の代表チームをごっそり抱えてしまいそうな勢いですが、これでニュース番組で連日、「ドジャース情報」が流されて、日本のファンは大喜び、皆、ドジャースのユニホームやグッズを買って快哉を叫ぶってことになるんでしょうか。それは、完全に日本球界全体がドジャースの2軍、いや「メジャー・リーグ」の下部組織というか「草刈り場」になっているということを喜んでいるようなものです。だいたい、「メジャーを目指す」という言い方自体、日本のプロ野球は「マイナー・リーグ」ということですよね。何だか、「自分たちの方が下」だと認めて喜んでいるような感じがします。気づかないうちに、「卑屈」がその底にあるんじゃないですかね。(ジャッピー!編集長)