4月に行われた「衆院補選」、東京15区の選挙運動期間中に他の候補を妨害した疑いで「つばさの党」の事務所や関係先に家宅捜索が入りました。

他の候補が演説している所の真ん前で、大声で非難したり、威嚇のような暴言を吐いていたということです。ニュースの映像で観た限りでは、「度を越して」いるようにしか見えません。「ヤジ」を飛ばしていいのは「選ぶ」側の有権者であり、「選ばれる」立場の候補者とその陣営がやっていいことではないですね。何か履き違えているように思います。

自分たちの主張は自分たちの演説で言えばいいことで、それこそ他の候補者の「言論の自由」を奪ったり、大音声で聴衆の「聴く自由」を侵害していいわけありません。他の候補の選挙カーを追い回していたとのこと、常軌を逸していますね。他党や他候補と論戦したければ、正式にそういう場を設けてやればいいと思います。

「つばさの党」が拡声器で妨害活動をしているとき、通りかかった子どもが「大人として恥ずかしくないのか!」と注意していましたが、全くその通り。電話ボックスの上にのぼって怒鳴っている場面も見ましたが、子どもが真似したらどうするんだ。まったく教育に悪いよ。

こういった一連の行為が「公職選挙法違反」の疑いとなっていて家宅捜査となったわけですが、かなり早い対応に思えます。「法改正」を求める動きをとる党もあります。これから選挙も続くから、またこういうことされたらたまらんということでしょうが、この「つばさの党」の過激な活動は裏があるような気もしています。

こんな活動を見て、ほとんどの人は不快感を覚えるでしょう。なぜ、選挙なのに「票が伸びない」ようなことをやっているのか。もしかしたら、これで「規制」を強める動きを作るための「鉄砲玉」だったんじゃないかね。いったん「規制法」ができれば、それを「拡大解釈」して、いつの間にか政権に不都合な言論が取り締まられるということになりかねません。自民党が糸を引いて「言論統制」のきっかけ作りで、わざと暴れさせているのかも。

えっ、陰謀論めいてるって? でも「自民党」ならやりかねませんよ。今回、東京5区には候補者も出せなかったわけだし、この逆風で今後の選挙で「政権に楯突く」ような言論が吹き荒れそうだからね。先手をうって「言論規制」を狙った可能性もあると思います。(ジャッピー!編集長)