今日、5月2日は忌野清志郎さんのご命日です。

まだ58歳という若さで、2009年にお亡くなりになった清志郎さんは「東日本大震災」の発生を知らないわけですが、生きていらしたら、きっと東北支援を歌ったことと思います。そして、もちろん原発批判の曲も歌ったはずです。

忌野清志郎さんは1988年に、エルヴィス・プレスリーさんの「ラブ・ミー・テンダー」の曲にのせて、♪何言ってんだ~ふざけんじゃねえ~核なんかいらねえ~ と絶妙の日本語歌詞をつけた曲を歌いました。エディ・コクランさんの「サマータイム・ブルース」も♪原子力発電所がまだ増える 知らねえうちに漏れていた~と歌詞をつけて歌っています。

これらの曲も収録された、RCサクセションの『カバ―ズ』は、キティ・レコードからリリースされました。当時RCサクセションが所属していた東芝EMIは親会社に電力会社を持っているので、「反原発」をテーマにした曲を含むレコードの発売を拒否したのです。

 『カバ―ズ』は大ヒット、RCサクセションにとって唯一のオリコン1位アルバムとなりましたが、当然のようにテレビ出演して「ラヴ・ミー・テンダー」などを歌うことには制限がかかりました。テレビ局も圧力がかかったか、原発に関連するスポンサーに忖度したか、なのでしょう。

同じようなことは、沢田研二さんにも起きています。沢田さん自身が歌詞を書き、憲法9条を守ろうというメッセージをこめた「我が窮状」の歌詞の2番には、♪日本の核が 歯車を狂わせたんだ といういう一節もあります。

沢田研二さんは知人から「そういう歌を歌っていると、テレビやCMの仕事がなくなるよ」と心配されたそうですが、「言いたいことを言う」と貫き、結果、テレビ番組やCMで見ることはなくなったのです。

ジュリーは「東日本大震災」後には、「F.A.P.P」という曲で原発反対をこめ、♪へこたれるな福島…… と歌っています。忌野清志郎さんも生きておられたら、「原発」へのプロテスト・ソングを作り、歌ったんじゃないかなあ。

いや、それだけでなく、この腐れ切った政権に対しても強烈なアンチをかましてくれたんじゃないかと思います。ひとつ前の当ブログで書きましたが、どうも「怒り」が足りないんじゃないかと感じます。メディアもアーティストも何だか腰が引けている。いったい、誰に取りこまれているんだ。

今日は忌野清志郎さんやRCサクセションのCDを聴いて過ごそうと思います。(ジャッピー!編集長)