このところの当ブログで、先週2月29日、3月1日の2日間行われた「政治倫理審査会」のことを書いています。

大方の予想通り、キシダ文雄プロデュースの茶番劇で、本気で「真相解明」するつもりがないことがあらためて分かりました。身内によるお手盛り「聞き取り調査」の報告をただなぞっているだけ。2月26日の国会で立憲民主党の野田佳彦氏がキシダに対し「汚れたゾウキンでは汚れは落ちない」と言いましたがその通り。あ、さらに付け加えれば「汚れたゾウキンで拭けば、汚れが広がるだけ」なのです。

「裏金」疑惑が報じられたのは昨年11月、それから3か月も経っているのに、グズグズとしていたことを「検察の捜査が入っていたから」とかキシダはゴニョゴニョ言ってましたが、そんなの関係ないだろ。本当に「火の玉」になったんなら、それなりの調査ができたはず。たった2問の「アンケート」やお手盛り「聞き取り調査」でお茶を濁すヒマがあったら、第三者委員会を入れて検証するでしょう。少なくとも、普通の会社が不祥事起こしたらそうしますよね。

そして、腹が立つのはテレビなど大手マスコミです。今回の「政倫審」についてもただ結果だけを報じているだけで、何か独自に掘り下げたり、調査報道している局や番組がほとんど無いように感じます。キシダはこう答えました、裏金幹部たちは「関与してません」と言いましたと伝えているだけ。これじゃあ、身内の「聞き取り」報告を丸投げするキシダと、同じですよ。これで「権力のチェック」という報道の本分を果たしているつもりなのかねえ。

テレビ朝日の『報道ステーション』なんか、いつも番組冒頭はドジャースの大谷翔平選手の情報。まだオープン戦でしかないのに、何打数何安打だとか詳報をトップで伝えています。いや、先週だか先々週はオープン戦どころか、大谷翔平選手が今年初めて屋外で打撃練習したというのを番組冒頭のニュースにしていました。ただの「フリー・バッティング」を一大事のように伝える意味が分かりません。僕は子どもの頃から開幕前にワクワクする気持ちを持っていた「野球好き」ですが、スポーツ・コーナーでやればいいことだと思います。

「裏金」問題も、ウクライナやガザの戦争も続いているのに、一人の野球選手の「練習」の方が優先されるってどういうことなんでしょう。テレビ朝日はドジャースの開幕戦の放映権を持っているから、それに向けての一種の「番宣」なのかね。「視聴率」のために、大谷の話題を何よりも優先して国民を煽って、「裏金議員」のニュースはただの「丸投げ」。確定申告の時期、高まっている国民の怒りや不満を「そらす」ことに、ある意味加担していますよ。

こうした姿勢に、既に『報道捨テーション』と揶揄されているそうですね。(ジャッピー!編集長)