ひとつ前の当ブログで、13日に自民党が公表した「政治資金収支報告書」への不記載額リストについて書きました。

離党した3人(オーノ泰正、イケダ佳隆、タニガワ弥一)はここに入っていないので、高額1位の金メダルになったのはニカイ俊博です。こいつは3500万円を「書籍代」として記載したことが話題となりましたが、そのほとんどが自分について書かれた書籍。それを何千冊も買いこんでいたのです。もちろん、人に配るために購入していたわけですが、公職選挙法違反しているんじゃないのか。自身の「選挙区」では配っていないと言っているけれど、本当なんですかね。もう、この連中のやってること、言ってることは全く信用なりません。

上記のオーノ泰正、イケダ佳隆、タニガワ弥一は4000万円以上という高額不記載で「立件」され、自民党が「クビ」にしたわけですが、この「4000万円」という線引きにはやっぱり怪しいものを感じますね。ニカイの3526万円ありきの「起訴ボーダーライン」じゃないかと思えます。僕の記憶では最初、「3000万円」がボーダーラインと言われていた気がしますが、いつの間にか「4000万円」になっていたのも大いに怪しいのです。

僕はプロ野球好きなので、こんなことを思い出しました。日本プロ野球の生涯打率ランキングというのがあって、規定は4000打数以上の打者となっているのです。それで1位が、ロッテ(当時はオリオンズ)のレロン・リー選手の.320なのです。リー選手が引退して1位となったのですが、しばらくしてからこの4000打数という基準があがり(5000打数だったか6000打数)、リー選手は圏外、2位だった若松勉選手が1位に浮上したのです。

これは明らかに、リー選手という「外国人選手」をトップにしたくないための「小細工」でした。誰が見ても分かる、この「意図的」なハードル操作に批判が高まり、また「4000打数以上」に戻され、現在も「生涯打率1位」はリー選手となっています。ちなみに、ヤクルトの青木宣親選手がいいところにつけていて、引退したときにどのくらいの打率を保っているかです。

タフィ・ローズ選手やアレックス・カブレラ選手が王貞治選手の55本を破らないように「勝負」を避けられたことでも分かるように、少し前まで外国人選手を記録に残したくない排他的な層が野球界にいたのです。

今回の「裏金問題」も「4000万円」というハードルはニカイを起訴の「圏外」に置くための設定じゃないかと思えてしまいます。今までも検察が「政権」の出先機関みたいなことがあったからなあ。「線引き」をすれば、どこかに「恣意的」なものが入りこんでしまうからやっぱり金額に関わらず、裏金議員は全員「起訴」でいいと思うのです。(ジャッピー!編集長)