ひとつ前の当ブログで、11月9日に73歳でお亡くなりになった大橋純子さんのベスト盤CDを聴いているという話を書きました。

そのCDには、もんたよしのりさんとデュエットした『夏女ソニア』も勿論入っています。化粧品会社の夏のキャンペーンソングで、CMでもよく流れていましたよね。

もんたよしのりさんとはもう1曲、デュエット曲があって、『恋はマジック(LOVE IS MAGIC)』でこちらはバラード調でお二人のヴォーカルがエモーショナルで素晴らしいのです。面白いのは『夏女ソニア』は「もんたよしのりwith大橋純子」名義で、『恋はマジック』は「大橋純子withもんたよしのり」という名義でリリースされています。

もんたよしのりさんが10月18日に72歳で亡くなられたとき、スポーツ新聞に大橋純子さんのコメントが載っていました。もんたさんはその1か月前にもテレビに生出演して歌っていたそうですから、まさかの当然の死去にショックを受けているのが伝わってきました。まさか、大橋純子さんもその3週後に亡くなってしまわれるとは……。お二人はかつて北島三郎さんの事務所に所属していたそうで、自分より若い二人の死去に北島さんのコメントも無念の思いに満ちていました。

もんたさんと言えば、何といっても「もんた&ブラザース」で出した『ダンシング・オールナイト』です。爆発的ヒットでオリコンでも10週連続1位(1980年6月9日~8月11日)でした。200万枚を突破したとも言われていて、僕もこの『ダンシング・オールナイト』のシングル盤レコードを持っています。もしかしたら、最後に買った「シングル盤」かもしれません。

その当時で、プロ・デビューからもう10年近く経っていて、苦節時代が長かったと聞きました。それでも諦めずついに大ヒットになったのは、何といっても「楽曲の良さ」ですよね。「日本レコード大賞」でもんたさんが作曲賞を受賞されたのも当然です。その後も『ラブホテル』(1985 相米慎二監督)の劇中に使用された『赤いアンブレラ』や、『DESIRE』、『ギャランドゥ』(西城秀樹さんのカヴァーで有名ですね)など名曲を作り続けましたが、訃報を伝える記事にもんたさん主演の映画に触れているものが少なかったですね。

『愛しき日々』(1984 保坂延彦監督)で、僕は原作の「やまあいの煙」(重兼芳子さんの芥川賞受賞作)を読んでいたので観に行ったのですがこれは隠れた名作です。もんたさんも朴訥とした青年にぴったりで好演していました。もんたさんが音楽も担当されたこの映画、もう一度観たいなあ。(ジャッピー!編集長)