ひとつ前の当ブログで、元スピードスケート選手のホリイ学が「キックバック裏金」をガメていて内閣相を更迭されたことを取り上げました。

同じくスピードスケート選手だったハシモト聖子にも「裏金疑惑」があり、この女は他の議員と歩調を合わせ「お答えを差し控える」としか言いません。ハシモト聖子といえば、高橋大輔選手に無理やりキスをした「セクハラ」行為をしたことでも知られています。これに関連して書いた当ブログ2021年2月20日「五輪エリート・ハシモト聖子に”弱者”や”マイノリティ”へのまなざしはあるか」を以下に再録します。

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ひとつ前の当ブログの話を続けます。

「女性蔑視発言」で辞任に追い込まれたモリ“腐敗ゴミ”喜朗のあとを継いで五輪組織委員会の会長に就任とは……モリ院政を維持したかったのだろうが、過去に「セクハラ」行動を起こしたハシモト聖子という人選は、「“女性”を会長につけとけば世間やIOCからの風当たりも弱まろう」という思惑だけが見えてきます。

その「セクハラ」、2014年当時、ハシモト聖子は「日本スケート連盟」会長で、高橋大輔さんはフィギュアの選手という立場でしたから、これは「パワハラ」ともいえます。自分の所属する連盟のエライ人から強要されたら、拒否できません。僕は、このニュースを見たとき、『ディスクロージャー』(1994 バリー・レヴィンソン監督)という映画を思い出しました。デミ・ムーアさん演じる女性上司がその立場を利用して男性社員(マイケル・ダグラスさん)にセクハラするというストーリーです。

あと、これはあくまでハシモト聖子に対する僕の個人的な印象ですが、最初スピードスケートで冬季オリンピックに出場するなど活躍しているときは、「聖火」にちなんで命名されたエピソードなども聞いて、「頑張っているんだなあ」と見ていました。しかし、その後、「自転車競技」でもオリンピックに出たときに、僕は何か嫌な感じがしました。

「自転車競技」にもやはり、五輪という舞台を目指して長年頑張っていた選手がいるわけです。それを「横から」入ってきて、出場権を奪う……スポーツの世界だから、実力がある者が勝つわけだし、誰が何の競技に挑戦するのも自由なわけですそれでも、ハシモトという人は、「自転車」という競技に一所懸命、かけていた選手の気持ちとか考えなかったのかなあ……という気持ちが残りました。きっと、ハシモトに五輪のチャンスを奪われた自転車選手も多くいたでしょうが、ハシモトはそういう「敗者」の気持ちを慮っていたことはあったのでしょうか。僕がスポーツ選手じゃないから分からないのかもしれません。スポーツの世界はそんなに甘いもんじゃないと言われるかもしれません。

たしか、ハシモトは議員になってからもオリンピックに出ていたんじゃなかったかなあ。議員の仕事もあるのに、オリンピックに出て、他の選手の「夢」を奪っているような印象が拭えませんでした。自分が「オリンピック」に冬も夏も何回も出たいというのがファーストで、他者の気持ちとかより「強い」ことが正義のように思っているんじゃないかと思うと、オリンピックの申し子と言われる「聖子」という名前も何だか気持ち悪く響くようになりました。結局、「強い者」の視線しか持てない人物という印象をその頃から持っています。そして、「パワハラ」がありました。それを看過していいのかなあ。

ハシモト聖子に会ったこともないので実像は分かりません。先に書いたように、あくまで僕の個人的印象です。世界の平和や、差別のない社会を目指す五輪において、この人にマイノリティや弱い者に対する眼差しがあるのだろうかと危惧しています。

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賄賂や汚職にまみれた「東京五輪」は、ハシモト聖子の裏金疑惑で見事に「トドメ」ですね。(ジャッピー!編集長)