このところの当ブログで、「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」のことを取り上げています。

彼らの最大のヒット曲は、日本レコード大賞も獲得した「ブルー・シャトウ」であることは間違いないですね。♪森トンカツ~泉ニンニク~という全国的?に流行った替え歌があったぐらいですから、いかにヒットしたか分かります。

よく言われるのが、歌詞にセクシャルな意味を「匂わせる」と、聴く人の潜在的意識に働きかけ、ヒットにつながるという説です。実は「ブルー・シャトウ」は、まさにその「法則」通りと言われているのです。ブルー・コメッツは当時のGSの中では、きちっとした衣装を着て清潔感あふれるイメージでしたし、ちょっと意外と思われるかもしれません。

でも、よくよく「ブルー・シャトウ」の歌詞を見てみると、 ♪森と泉にかこまれて~ という冒頭からちょっとセクシャルな暗喩を感じます。そして、♪静かに眠るブルー・シャトウ と続くわけですから、もう明らかですよね。 森と泉に囲まれた所に屹立するお城とは何か、子どもに訊かれたら答えに窮しますね。さらに、♪きっとあなたは甘いバラの香りが苦しくて~ ♪涙をそっと流すでしょう~ と来るわけですから。

でも、例えばRCサクセションやサザン・オールスターズとかの曲に比べて、うまく美しい情景に隠しているところ(まさに暗喩です!)が上手いです。当時のGSの曲に多かった「お城のお姫様」みたいなファンタジックなムードをうまく纏っています。

前述したように、ヒット曲というのは聴く人の潜在的なリビドーに訴える要素を持つといった分析・考察という点から見ると、「ブルー・シャトウ」はヒットすべくしてヒットしたということになるわけです。(ジャッピー!編集長)