このところの当ブログで、ユーキャン主催の「新語・流行語大賞」は政権に都合の悪い言葉は最初から選考を外しているらしいということを書いています。

そういうわけで、昨年の「検討使」も今年の「増税メガネ」もノミネートもされないわけですが、この「増税メガネ」という言葉、どなたが最初に言い出したのでしょう。なかなかのセンスだと思います。

今はネットが普及、SNSなどで拡散され、アッと言う間に広まるわけですが、誰か言い出した人がいるわけで、その人が本来の「流行語大賞」受賞者だと思います。

考えてみれば、同じようなことはいくらでもありますね。例えば、元素の周期表の覚え方のゴロ合わせ、「水平リーベ、ボクのフネ……」なんてのは、僕も学生時代に使いましたが、そのずっと以前からあったわけです。でも、必ず最初に言い出した人はいるわけです。もしかしたら、どこかで出した化学の参考書が言い出したのかもしれませんが、それでも最初に思いついた人がいるはずですよね。

平方根の「ひとよ、ひとよにひとみごろ……」とか「ふじさんろくにおうむなく……」なんてのもそうですね。学習系には、延々と世代を超えて人口に膾炙した「ゴロ合わせ」が多いですが、受験勉強などで切実な需要があって語り継がれるのでしょうか。僕の学生時代にもチラチラいた、ペンを手で器用にくるくる回すなんてのも、最初に誰かがやって、それを周りの人が真似して……と広がったわけです。

何しろまだSNSなんてなかった時代の話ですから、これらが流行って全国に広がるというのはすごい伝播力だと思います。(ジャッピー!編集長)