ひとつ前の当ブログに、ジャイアンツの新監督になったアベ慎之助の現役時代の「最高でーす」が本当に不快だったという話を書きました。

何とか話を聞き出そうというインタビュアーへの配慮もなく、「誠実」な感じがありません。「語彙」を持っていなかったのかもしれませんが、「監督」という「言葉」が重要なファクターとなる仕事が務まるのかねえ。

まあ、アベもコーチや二軍監督など経験するうちに少しは「言葉力」を学んできたかもしれませんが。一方、もうその「言葉」の貧困がもうどうにもならないリーダーがいます。キシダ文雄であります。

大臣が何かやらかせば「任命責任を重く受け止め……」、異論が噴出すれば「さまざまなご意見があるのは承知している」、そして最後は「真摯に受け止め、引き続き丁寧な説明を尽くしていく所存です」とか何とか言って締めるのです。こういった決まりきったフレーズをもう何度聞かされたでしょう。これ、アベ慎之助の「最高でーす」と同じで、相手と会話していないんですよね。キシダの場合は言葉を届ける相手は「国民」なんですけどね。

ただ一方的に「決まり文句」を並べているだけ。相手が何を訊いても、どんな質問しても、「重く受け止め」、「真摯に」、「丁寧な」といえばとりあえずやり過ごせると思っているのです。このボンクラ首相は「聞く力」を“売り”にしていましたが、「聞いたら」その相手に「答えたり」「行動に起こしたり」が当たり前なのに、それがないんだからねえ。国民とどんどん乖離していくのは当然です。まだ「30%前後」も支持率があるのが信じられませんが。

この「言葉」の貧困、要するに「言葉」の元にあるべき「理念」、「信念」といったものが欠落しているからです。当ブログでは何度も書いていますが、首相として何をしたいのかとか、ヴィジョンというものが全くない「カラッポ」人間だからです。語るべきことがなければ、「言葉」が立ってくるわけないし、伝わってくるはずがないのです。 (ジャッピー!編集長)