ひとつ前の当ブログで書いたように、朝ドラ『らんまん』の中で「神社合祀令」で森を伐採することに「どれだけの植物が絶えてしまうことか」と万太郎(神木隆之介さん)が反対するのは、まるで今の「神宮外苑再開発」問題を意識しているのようです。

他にも、この最終週にサプライズ登場した宮﨑あおいさんの「次の世代に渡すお手伝いをしなきゃ」という台詞も、公文書など未来に受け継ぐべきを軽視する政権にモノ申しているようにも感じます。

そういえば、昨年前期の朝ドラ『ちむどんどん』はヒロイン(黒島結菜さん)が沖縄出身で、劇中、母親(仲間由紀恵さん)が遺骨収集の作業に協力している場面がありました。これなんかも、民意を無視して「辺野古」埋め立てをする政権への異議申し立てのように感じます。国にとっては沖縄の美しい海やそこにある「遺骨」なんか強調されては都合が悪いのか、イソザキ陽輔とかいうアベ晋ゾーの腰巾着が『ちむどんどん』にやたら難クセつけていましたっけ。(当ブログ2022年10月3日をご参照ください)ちょうど今、普天間米軍基地の移設に伴う「辺野古」埋め立ての国交相からの承認勧告に従わないので沖縄県が国から提訴される動きになっていますね。

案外、NHKのドラマというのは、さりげなく「政権」に対するアンチをしのばせているような気がします。いちばんそれを感じたのは、2021年の大河ドラマ『青天を衝け』の最終回です。主人公の渋沢栄一(吉沢亮さん)が亡くなり、「おーい、今の日の本はどうなっている?」という呼びかける声がします。すると、渋沢の孫(笠松将さん)が「恥ずかしくて、とても言えません!」と答えるのです。これは明らかにアベ晋ゾーから冷血ガースーに至る腐れ切った政権に蹂躙された今の状況を指していると思いました。

NHKの上層部は大いに問題があると思いますが、ドラマを作っている現場は非常に頑張っているんじゃないかと思います。(ジャッピー!編集長)