このところの当ブログで、日大アメフト部の選手が「大麻所持」で逮捕された件から2018年の「悪質タックル事件」を振り返り、日大の「体質」がおいそれと変わらないことを書きました。

この「悪質タックル」はニュースの映像で観ましたが、僕は「アメリカンフットボール」には興味がなく、試合を観たこともありませんでした。ただ、日大アメフト部が「フェニックス」というチーム名であることは知っていました。日大アメフト部を描いた『マイフェニックス』(1989 西河克己監督)という映画を観たことがあったからです。だいたい、僕の知識のほとんどは「映画」によるものなのです。

日大は「アメフトの名門」で、篠竹監督という名将がおられて黄金時代を築いたそうなんですが、「悪質タックル」当時のウチダ正人監督もこの篠竹監督の指導を受けていたのです。映画の中では菅原文太さんが篠竹監督をモデルとした篠原監督を演じていました。文太さん演じる篠原監督は事故か何かでケガをして、杖をついて采配をふるうシーンがあったと思います。

主演は宍戸開さんで、体格もいいし、首も太いのでアメフト選手にはピッタリでした。彼と恋におちるのが富田靖子さん演じる日大芸術学部写真学科の学生で、フェニックスの写真撮影を依頼されたことが切っ掛けです。ストーリーはほとんど忘れてしまいましたが、主力選手の故障などで不調になった「フェニックス」が宍戸開さんの活躍で最後は優勝するという感じの王道展開だったと思います。

この映画は「日大創立100周年記念映画」として製作されたので、日大が全面協力。アメフトの試合シーンもかなりの迫力だったような気がします。僕がはっきり覚えているのは、宍戸さんが富田さんの実家に乗り込んで連れ帰りキスするシーンです。ちょっと『卒業』(1967 マイク・二コルズ監督)みたいな設定だったので記憶にあるのです。

宍戸開さんはそれまでテレビドラマには出ていましたが、この作品が映画デビュー。観たとき、若い時(整形する前)の宍戸錠さんに似ているなあと思いました。その錠さんもチラッと出ておられてました。宍戸錠さんも中退ながら「日大」に通っていたOBですから、縁もあるわけです。ちなみに、宍戸開さんは「錠」を開けるという意味で「開」と名付けられました。「宍戸錠」も「宍戸開」も本名なのです。  (ジャッピー!編集長)