ひとつ前の当ブログで、読売ジャイアンツの監督を1961年~1974年の14年にわたってつとめた川上哲治が退任後も「ドン」として君臨し、長嶋茂雄監督解任に暗躍した話を書きました。

そのように権力を肥大させたのは、長く権力の座に居座り続けたためで、どうしても組織が腐っていくのは、アベ晋ゾー政権を見ても分かります。

一強独裁になって、「権力」をあがめる周囲の「忖度」が強まり、どんどん悪い流れに入っていくわけですが、川上監督が君臨した時代のジャイアンツにもこんな話があります。川上監督がある宗教を信奉していたそうですが、普段はペナントレースがあるので川上監督の奥さんが熱心に活動していたのです。(あ、旧統一教会ではないですよ)

その宗教が、ジャイアンツの選手たちの奥さんにも広まって、いつの間にか多くの奥さんたちが会合やイベント?に参加するようになったといいます。それは、おそらく川上監督の奥さんににらまれたら、自分の夫がレギュラーを外されてしまう、二軍に落とされてしまう、そんな心配をしたのだと思います。

そんな体制が固まってから、V9時代の後半に入った選手(高田繁さんだったかな?)の奥さんが、「必ず入らなきゃいけないものなんでしょうか……」と恐る恐る先輩選手の奥さんに尋ねたという話も聞いたことがあります。

よく、活躍した選手が奥さんの「内助の功」に感謝するコメントを発することがありますが、そういう気持ちが「忖度」を招いたわけです。川上監督の奥さんが直接勧誘したわけでなくても、川上監督という権力者への「忖度」が働き、「同調圧力」がその宗教内の奥さん会にしてしまったのです。ここが怖ろしいところです。

旧統一教会の件だって、優遇しているキシ信介やアベ晋ゾーへの「忖度」が働いて、自分の選挙に有利になることしか考えていない多くの議員が関わっていたわけです。こういう「忖度」が永田町から霞が関にも広がって、この国を蝕んだのです。長期に及ぶ権力が「忖度」を生み腐っていくという点でも、川上ジャイアンツとアベ一狂独裁政権は似ています。(ジャッピー!編集長)