このところの当ブログで、1969年から1970年にかけてプロ野球界を揺るがした「黒い霧事件」は読売グループが「西鉄ライオンズ」潰しの意図を持って報じたということを書いています。

そこには、読売新聞の北九州における販路拡大と「1リーグ構想」があったと言われています。そのため、1956年~1958年の「日本シリーズ」で3タテをくらわされた西鉄ライオンズをターゲットにしたのです。不世出の名投手・池永正明さんを永久追放に追い込んだ読売グループは、彼の大ファンだった僕には大きな怨みがあります。それ以前から、権威嫌いの僕は「アンチ巨人」だったのですが、ますますその度合いが上がりました。

「黒い霧事件」のときは「報知新聞」が真っ先にスクープし、「球界の盟主」を気取って激しく糾弾する記事を書いていました。(当時、僕の家は「読売新聞」をとっていて覚えています) しかし、近年では、その「読売ジャイアンツ」が一番モラルが崩壊していますよね。

2014年に「野球賭博」に関わっていたジャイアンツの笠原将生投手、福田聡志投手、松本竜也投手の3人が連盟から「無期失格」の処分になりました。「高校野球」や「プロ野球」に賭けていたということですが、自分も一所懸命に取り組んでいたはずの「高校野球」でギャンブルするって心が痛まなかったのですかねえ。さらに、何と自軍ジャイアンツを対象とする試合にも賭けていたといいますから驚きです。これは「八百長」とかにも繋がる案件です。

これが発覚したのは、2015年に巨人二軍の練習場に「借金取り立て」が来たことからでした。かなりの金を突っ込んでいたということでしょう。この3投手は前年から関わっていたことを球団に報告していなかったのはもちろん、証拠のメールを削除したり「口裏合わせ」をしていたと言いますから悪質です。

何でも、ロッカールームとかでも選手同士で「高校野球」に賭けている光景は普通にあったそうですが、上の人たちは気づかなかったのですかね。これがエラそうに「球界の盟主」とか「巨人軍は紳士たれ」と言っていたチームの実態だったわけです。(この項、続く) (ジャッピー!編集長)