それにしても、本当に「一色」ですね。テレビはどこをつけても、「ワールド・ベースボール・クラシック」優勝に関連したニュースばかりです。

当ブログ3月18日にも書いていますが、予選1次リーグのところから、もうトップ・ニュースで連日報じられていて、野球ファンの僕でもちょっと異常なものを感じていましたが、「優勝」でさらに過熱しましたね。

「決勝」のアメリカ戦、最終回に大谷翔平選手がマウンドにあがり、しかも最後がマイク・トラウト選手という、エンゼルスの同僚でありスーパースター同士の対決となって、「何という巡り合わせ」とか「もはや漫画を超えている」というようなフレーズが多く使われていました。たしかに、まるで「演出」のあるようなラストの一騎打ちですが、この「決勝」自体、シナリオ通りに進んでいたことを指摘するメディアがほとんどないですね。

というのは、1次予選リーグで日本はB組に入っていて全勝で1位通過。準々決勝はA組の2位との対戦となって、イタリアにも勝ったわけです。つまり、サッカーのワールドカップと同じような進み方でトーナメントに入るのです。当然、次にあたるチームも決まってくるわけですが、今回、突然、準々決勝後に「組み合わせが変更」になったのです。当初の予定では「準決勝」で日本とアメリカが対戦することになるはずが急遽、変更したのです。

これは勿論、日本とアメリカが「決勝」であたるという、ドラマチックな絵を描いていたから「準決勝」であたるのを避ける措置なわけです。「ドリームチーム」と言われたアメリカが1次リーグでメキシコに負ける波乱がありシナリオが狂ったのを、不透明な「組み合わせ変更」で修正したのです。

チーム、選手たちは正々堂々と戦っていたと思いますが、大会システム自体が正々堂々としていなかったのでシラケ感がありました。というわけで、僕は「日本対メキシコ」はメキシコ、「アメリカ対キューバ」はキューバ、「日本対メキシコ」はメキシコを応援していました。(ジャッピー!編集長)