このところの当ブログで、『タイガーマスク』のことを書いています。

5つ前の当ブログに書いたように、この当時はまだ「戦争」の傷跡が感じられ、アニメ版のエンディングの画なんか観ると、伊達直人は戦争孤児かもしれません。

朝ドラ『なつぞら』でなつ(広瀬すずさん)が初めて作画監督になる『キックジャガー』をオファーされるとき、やはり戦災孤児だった「なつ」だからこその作品なんだというような科白もあったかと思います。元ネタの『タイガーマスク』の主人公の伊達直人は「ちびっこハウス」という孤児院にいましたが、負けん気が強く、子どものときに、動物園の虎を見て「こういう強い虎になりたい!」とメラメラ燃える場面がありました。卑屈になりがちな孤児院が嫌で飛び出してしまいます。

このあたり、「なつ」の兄・咲太郎(岡田将生さん)のキャラクターにちょっと反映されている気がします。咲太郎も人前でタップを踏んだり、誰の世話にもならず自分の体ひとつで生きていこうとする逞しい子どもでした。

アニメの業界に進むヒロインを描いた朝ドラ『なつぞら』ですが、僕には何だか『タイガーマスク』を下敷きにしているように感じていました。(ジャッピー!編集長)