このところの当ブログで、アニメ『巨人の星』の劇中では星一徹が1回しか「ちゃぶ台返し」をしていないのに、そのイメージが定着している話を書きました。

とにかく夢中で観ていたので、いろんな場面が鮮明に脳に焼き付いているわけですが、『巨人の星』でこんな思い出もあります。

1964年(昭和39年)の東京オリンピックでカラーテレビの普及率が大きく伸びたと言われていますが、僕の家では買うことができませんでした。ずっと、白黒テレビでした。親にもねだったりしましたが、「カラーテレビは目に悪いんだってよ」という言説?ではぐらかされたのです。けっこう、こう言われて我慢させられた子どもは多かったと思います。思えば、小さな工場に勤める父にはカラーテレビを買うような余裕がなかったのです。

法事か何かで、遠い親戚の家に泊まったとき、そこの家にカラーテレビがあって、ちょうど土曜日で『巨人の星』が放送されていました。たしか、小舟を浮かべて、釣り竿か何かに吊るした5円玉に向けてピッチング練習する回でした。大リーグボール1号開発の特訓だったかな? 夜のシーンで青い夜空のバックがとても綺麗で妙に印象に残っています。

そうこうしているうちに父と兄が相次いで亡くなり、僕は夏に沼津の叔母さんの家に預けられ、そこにはカラーテレビがあったので、初めて色つき画面で高校野球中継を観たのでした。三沢高校の太田幸司投手が活躍した年です。(太田幸司投手の引き分け再試合になった決勝戦の熱投については当ブログ8月25日~26日にたっぷり書きました。ご参照ください)

滅多に観れなかった「カラーテレビ」というと、『巨人の星』と「高校野球」を思い出してしまうのです。 (ジャッピー!編集長)