ひとつ前の当ブログで、4年前の2018年のサッカー「ワールドカップ」で、日本は予選リーグのポーランド戦で「0対1」で負けていながら、後半の終盤、グダグダとボールを回し「時間稼ぎ」をしていたことを書きました。が酷かったのです。

「勝利を放棄」してイエローカードをもらわないようにして、決勝進出を争っていたセネガルをフェアプレイ・ポイントで上回ろうとしたのです。しかし、勝っている試合で「時間稼ぎ」して逃げ切るならまだしも、負けているのにボール回してるだけとは「スポーツに対する冒涜」と言っていいと思いました。

この「攻めない」サッカーでちょっと思い出したのが、『飛び出せ!青春』の最終回です。宿敵の「県立東高」との試合に臨んだ「太陽学園」(この試合にこぎつけるまで河野先生=村野武範さんの涙ぐましい努力がありました)ですが、実力差があり、まともにやっては勝てないので作戦をたてます。

前半45分、そして後半も残り10分ぐらいまで徹底的に守りぬき、高木選手(石橋正次さん)のコーナーからのシュートのワンチャンスに賭けるという作戦です。(高木さんはこのシュートの練習だけをしています)なので、ずっと選手は下がりぱなしで敵陣には攻め込みません。「前に出るな!」「下がれ!」「攻めるな!」と声を出しながら、東高の攻撃を押さえ、時間を使います。そして後半も残りわずかになった頃、一挙に攻めに入り、コーナーに陣取った高木選手のググッと曲がるミラクル・シュートが決まるのです!

この試合(ドラマですが……)を思い出しましたが、これは「勝つ」ための戦略でした。しかし、前述の2018年の日本は「負け」ていながら時間稼ぎをやって、わざと「負け」ることを選ぶのですから、これ「戦略」というより「敗退行為」ですよ。「勝つ」ことを目指すのを放棄するなんて、たいした「サムライ魂」だよ! よく「サムライ・ブルー」とか名乗れるよ。

この試合を観てから、日本チームは大嫌いになったし、「ワールドカップ」もすっかり観る気がしなくなりました。 (ジャッピー!編集長)