このところの当ブログで書いたように、今回カタールで行われたサッカーの「ワールドカップ」を僕は1試合も観ませんでした。「ナショナリズム」が昂揚するような空気が覆うのが苦手だったり、カタールの人権問題もあるし、はじめから観る気はしませんでした。森保一監督が「国民の皆さん」と応援への謝辞を述べていましたが、その「国民」には入っていないのです。

そんな僕ですが、昔(釜本選手や杉山選手の頃)はサッカーを観ていたし、そこまで遡らなくても「ワールドカップ」もテレビでかかっていたら観ていました。決定的に「観なく」なった切っ掛けがあるのです。

前回の「ロシア」で開催されたサッカーWカップにおいて、日本は予選リーグを突破しましたが、それを決めた「対ポーランド戦」での「時間稼ぎ」が酷かったのです。僕もテレビで試合を観ましたが、あのラスト10分の「ボール回し」、本当にひどくて見ていられないという感じ。世界中の人にみっともない姿をさらしてしまったように思います。

フェアプレイ・ポイントでセネガルを上回っていたから、そのままイエローをもらわず何事もなく時間が過ぎれば「決勝トーナメント」進出ということだったのですが、こうしてグダグダとただ突っ立ってボールを回していること自体はフェアプレイに反していると思います。この行為にはチームぐるみイエロー×11を与えてもいいんじゃないですかねえ。柔道なんかだったら、「教育的指導」でポイントとられますよ。

百歩譲って、勝っているチームが逃げ切りをしようというならまだしも、0-1で負けていてダラダラとボール回しているなんて。プロ野球なんかでも「故意の敗退行為」は相当な処分が下された歴史があります。「勝利のために全力を尽くすこと」というのがスポーツの基本でしょう。第一、高い入場料とって観客に見せて、あるいは巨額の放映権料をとって放送し、それをテレビの前で観ている人々にこんなもの見せるのは失礼ではないでしょうか。だいたい、そんなことやって恥ずかしいって思わなかったのかなあ。

「負け」ていながら時間稼ぎをやって、わざと「負け」ることを選ぶのですから、「姑息」ですよ。まあ、監督の考え方で選択したのでしょうからあれこれ言っても仕方ないですが、「サムライ・ブルー」と名のる資格なんてないと思いましたね。「侍」といいながら正々堂々とかけ離れていたこの試合以降、もう「ワールドカップ」、特に日本戦は観たくなくなりました。(ジャッピー!編集長)