ひとつ前の当ブログの続きです。

今年、史上最年少で「三冠王」を獲得したヤクルト・スワローズの村上宗隆選手はドラフト会議で清宮幸太郎選手を外したあとに指名されました。このようにいわゆる「はずれ1位」で入団した選手がけっこう主力になっているケースはあります。

代表的な例は、村上選手と同じヤクルト・スワローズの山田哲人選手。トリプルスリーを3度も達成した押しも押されぬ球界のスーパースターです。その山田選手も実は、元・ハンカチ王子こと斎藤佑樹投手の「はずれ1位」でした。正確に言えば、さらに塩見貴洋投手も楽天と競合しクジを外したので「外れ外れ1位」です。もし、斎藤佑樹投手を当てていたら、結果的に目もあてられないことになっていたわけです。(前いた職場に熱烈なヤクルト・ファンがいて、そのドラフトで斎藤投手をクジで外したとき、すごく喜んでいました) 誰にも未来は分かりません。 そういえば、2019年にセ・リーグMVPに輝いたジャイアンツの坂本勇人選手も堂上直倫選手のクジに外れての「はずれ1位」でしたね。それが今やジャイアンツの看板選手です。

古いところでは、西武ライオンズに入った渡辺久信投手だって、「はずれ1位」でした。たしか、ヤクルトが当たりクジを引いた高野光投手を競合したと記憶しています。高野投手も活躍しましたが、引退後、自殺してしまいました。家族の目の前で飛び降り自殺という衝撃的な死でした。

一方、渡辺久信投手はエースに成長し、優勝にも貢献。台湾球界も経験し苦労もしましたが、古巣に帰って監督もつとめ、今やGMにまで上り詰めました。たとえ「はずれ1位」でも、そこで生まれた「縁」を大事にして、あとは自分次第。どこに行っても努力をすることにはかわりないのです。そして初めて「運」が活かされるのでしょう。

今年もドラフトで「はずれ1位」の選手が生まれるかもしれませんが、その中からスター選手が誕生するのを期待したいですね。(ジャッピー!編集長)