「仙台育英」の優勝で、夏の全国高校野球選手権も閉幕しました。子どもの頃はこの「甲子園」が終わると夏休みの終わりが視界に入ってきて何とも淋しい気持ちになったものです。

今年104回という長い「夏の甲子園」の歴史で、初めて「東北」の高校が優勝したということで、昨日凱旋した仙台育英のチームを迎える、仙台駅前にはたくさんの人が集まっていました。おめでとうございます。

決勝まで行ってもなかなか「優勝」を逃してきた東北勢。直近では秋田の「金足農業」もそうでした。直近といっても2018年、あれからもう4年も経っているのですねえ。このときの決勝「大阪桐蔭VS金足農」、僕も金足農を応援していました。大阪桐蔭の巨大戦力の牙城を、県立高校(全員地元の選手というのがいいですね)で這い上がってきた農業高校が崩してくれるんじゃないかという期待。それに加えて、横浜高戦で「2ランスクイズ」で逆転サヨナラ勝ちを決めるなど、「古き良き高校野球」という感じの戦いぶりに魅力を感じました。大阪桐蔭なんて全国からレベルの高い選手を集めガンガン打つ野手、投手も何枚も揃え、データ分析室まであるというのだから、もうほとんどプロです。

残念ながら結果は準優勝。初回、あの吉田輝星投手がフォアボールや暴投で3点を許す立ち上がり、テレビで観ていても力んでいる感じだったなあ。決勝という舞台、しかも「大阪桐蔭」というビッグネームにやはり平常心で臨むというのは難しいものだと思いました。これがいわゆる「甲子園の魔物」というものなんでしょう。思わぬワンサイデッド・ゲームになってしまい、吉田投手は5回で降板となりましたが、今夏、吉田投手がマウンドを降りるのは初めて。秋田県予選から甲子園の準決勝までひとりで投げぬいてきたのです。相当な疲労もあったでしょうがまさにエースという存在感でした。吉田投手は日本ハムに入団し、今は中継ぎでけっこう投げていますね。そのうち、また「先発」での活躍を見てみたい好投手です。(ジャッピー!編集長)